第216夜 「異端教派」
 ロシアとかスウェーデン北部とかの、やたらと寒い地域。十九世紀前半あたり。
 中央の政治組織に、異端、とされた、ある教派。
 その僧侶たちと、異言をもたらす僧正、そしてそれに付き従う人々や傭兵たちが、百数十名、荒野をうろうろしている。うろうろしているのは、野営を張りながら、辺境のどこかに自分たちの信仰にもとづいた町を造ろうとしているから。数十人いる傭兵たちの料金は、無料。というのも、全員、信者だから。傭兵は誰も彼も、『ベルセルク』のガッツみたいな無茶な筋肉の付き方をしている。この寒帯で、いったい何を食べていればそういう体つきになるのか。

 僧正は、発狂している。
 両目の瞳孔がすっかり萎縮してしまって、ほとんど黒点になっている。
 僧正のこの状態は、神憑りがとけないのか、ただ単に惚けているだけなのかは、誰にもわからない。
 多くの僧侶たちと、付き従う人々・傭兵たちは、僧正の放心状態について、「神憑りがとけない」と思っているけれど、教派のNo.2は、「ただ単に惚けているだけ」と思っている。
 そこで、僧正を殺害するNo.2。
 いきなり尖った石で、僧正の後頭部を打撲。
 僧正を殺害するに当たっての、その動機は不明。
 異端教派の、だれもかれもが、発狂した僧正の死を嘆き悲しむ。
「さあ、白い紙を持ってきた。誰か、字の書ける奴は、俺のこの悲しみを書き取ってくれ!」
 傭兵の一人が、泣きながら、白紙の束をふりかざす。
 その一方で、さっそく、傭兵たちの手によって拷問にかけられるNo.2。
 拷問器具は、すべり台のように斜めに立てた巨大な鉄板をバーナーで熱して、そこに被拷問者を押しつけたり、鉄板を抱きしめさせたりするというもの。『封神演技』における炮烙(ほうらく)のようなシステム。
 今回は特別に重機(クレーン車)が用いられる。つまり、No.2の頭部をクレーンではさみ、顔面を中心にして、熱した鉄板に押しつけるということになっている。
 これが、No.2への拷問なのか、処刑なのかは、誰にもわからない。
 拷問器具で顔面を焼かれたNo.2の顔は、どことなく、タイムマシンが爆発してして黒こげになってしまったエメット・ブラウン@『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に似ている。
by warabannshi | 2008-12-14 13:40 | 夢日記 | Comments(0)
<< 04. 第215夜 「布屋敷の差分バッ... >>



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング