現図.002
 深夜、エスプレッソを大きな茶碗に注ぎ、採点をしながら三杯ほど飲んだのが拙かった。覿面にカフェイン・ハイである。瞬きするたびに、脳髄が壊れた扇子のように円状に開き、そして廻転する。ぐるぐると廻る後頭部に凸レンズが後光のように光っている。あらゆる光景が、この凸レンズのために一点に収斂する。白色化。収斂した蛍光灯の光線で、枯れ草のように神経細胞は焼け焦げ、意味もなく数字を羅列する。それらの数字において、あらゆる光景は、あからさまに現前する。今ここにあるものがこの世の万象であることを、常に主張せねばならないと、収斂した光線は、私を逼迫させる。正解です。間違っている。間違っている。正解です。間違っている眩しい。極めて、眩しい。ハレーションの果てに、なお燃えつきえぬ概念の残酷。質量。質量。立体への絶望。立体への絶望による影の誕生。影のなかで頑なに素数の夢を見る。「万事こんな調子です」。
by warabannshi | 2010-06-01 02:19 | 夢日記 | Comments(0)
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