第375夜「粉薬」
 湖上で、誰からも忘れられた人達と合宿を行っている。合宿は、湖面の東西南北に広く敷き詰められた木製ブロック600×600×400mmの癒着した一つ一つを切り出すために行われている。木製ブロックの下は万年氷であり、太古の藻屑が濁った塊となって今も息づいている。いつから木製ブロックが浮いているのかは知らない。
 木製ブロックは隙間なくぴったりと敷き詰められているので、鋸で切り離してやらねばならない。重労働である。木端を利用して天体望遠鏡の台座が作られている。そういう慰めがなければ、続けられない。
「××××××」
 巨大な睾丸の狸が私に茶色い粉薬を勧める。胎児のような匂いがするので断ると、狸はその粉薬を鼻先から吸ってみせる。
「彼、何やってるの?」私は近くの人に聞く。
「鼻の奥の粘膜をレーザーで焼いているの。嗅ぎタバコみたいなものね」
 狸は続け様に大きなくしゃみを三つ四つする。
by warabannshi | 2010-06-06 10:56 | 夢日記 | Comments(0)
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