第389夜「女医」
 冗談のように胸の大きい女医と、葉桜の見える教室で面談をしている。ざらざらと枝葉が窓ガラスをひっかき、昼下がりの風の強さを告げる。
 私が私の症状について話すと、女医は、思い出せるだけの18禁ゲームのタイトルを述べよ、と言う。必死で思い出す。
「『君の望む永遠』とか『***』とか、あと『***』とか……。(架空のタイトル、すべて忘却) 『遺伝子』ってありましたよね?」
「NHKね」
 女医はカルテに何かを書き込み、右の乳房に手をあてる。薄い白衣を貫通して、とぷんと乳房のなかにその手が沈む。しばらくして、女医は彼女の胸から一本のビデオテープを引き出す。
【磨かざる珠と思ひて珠にあらざるを磨く】。
 そういうタイトルである。受け取りながら、ビデオテープとは古風だな、と思う。
「なんですか、これは」
「あなたにとっての鹹水です。塩に塩味がなくなったときに、その塩に塩味をつけるための」
by warabannshi | 2010-07-22 11:12 | 夢日記 | Comments(0)
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