第393夜「プチ」
 朝、外出しようとすると、路上に親指ほどの大きさの友人Uが無数に坐している。
「U、何やってるの? 原稿できたの?」
 私は驚いて言う。アスファルトを埋め尽くすプチUのなかの一人が物憂げに振り返る。
「これからその打ち合わせだよ」
 果たして、通りの向こうから四輪駆動車が走ってくる。プチUたちが轢かれる! と身を竦ませる。しかし、みちみちと踏みつぶされる音はいつまでたっても聞こえない。いつの間にかUたちは通常の大きさの一人を残してあとは消えている。
(一人が育ったのか? それとも散らばっていたプチUたちが一つにまとまったのか?)
 そう怪しんでいると、四駆から二人の業界人風の男が降りてくる。
「私は席を外したほうがいいかな?」
「そうだね、もともと君との待ち合わせは火曜日だったしね」
 Uはぼんやりと答える。Uが遠くにいってしまったようで、なんとなく寂しい気がする。
by warabannshi | 2010-08-02 09:35 | 夢日記 | Comments(0)
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