第639夜「進路相談」
 雨の日、梅林に囲まれた丸い天井の木造校舎の廊下で、名前の知らない生徒から進路相談を受ける。
「音楽方面に進みたいと思っているのですが、太田先生のお母様は作曲家だと聞きました。お話を伺ってもよろしいでしょうか?」
「残念ながら、私の母がやっているのは書道で、音楽じゃない。だから相談には乗れないよ」
 しかし、その生徒があまりに気落ちした様子だったので、私は言葉を足す。
「この前、見た夢だけど、『なぜ1つの音楽に対して複数の人たちが同じように悲しみを覚えたり、奮い立たされたりするのか?』という問いを議論していた。そして、同じ色のインクで楽譜を書くからだという結論に至った。それでは、極彩色の楽譜から生まれた音楽は、人々に別々の感応を引き起こすのだろうか。もし機会があったら実験結果を教えて下さい」
 雨がよほど強くなっているのか、青い雨合羽を着た初老の用務員が、折れた梅の枝から水を滴らせて、廊下に足跡をつけていった。
by warabannshi | 2013-12-26 17:49 | 夢日記 | Comments(0)
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