第650夜「夢の記録.2 石炭袋」
私はFに向かって熱心にしゃべる。
「夢が消えていく間に、夢を記録しているのではなく、消えてしまった何かをひとまず夢と名づけて、その何かをくり返し記録できるようにしている。
記録もまた、言葉で縁取ることができる輪郭であって、消えてしまった何かそのものではない(消えてしまった“何か”ではなく、“消えてしまった”が問題なのだ)
宮沢賢治が『銀河鉄道の夜』で用いた石炭袋の比喩のように、どおんとあいた穴そのものだ。そして、穴の輪郭とは穴そのものではない。引用符の括弧だけがあり、何も引用がなされていないとしたら、括弧をもって引用とはしないだろう。
知覚は、めずらしく、最初から最後まで能力の問題なので、知覚できないものはどうやっても知覚できない。夢の知覚においてはなおさらだ。夢を見ているとき、眼は閉じられているのだから。夢の光源は何か。モネの作品群を観ていると、それがいつも思い出される。夢の音は何を媒介に伝わるのか」
by warabannshi | 2014-02-17 06:09 | 夢日記 | Comments(0)
<< 第651夜「ひじき」 第649夜「夢の記録」 >>



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング