論文作成のために、その3:メモを並べ替える
▼文字数のアタリをつける
 過去テキストとメモ書きを全部合わせると、言及の重複も合わせて規定の4500字を超えるようになった(*)ので、構成を考える。ざっくりと、500字 + 300字 + 2500字 (←400字+700字×3) + 1200字 の4段階を仮設。

(*)今回はA4サイズ、ダブルスペースで20行くらい。脚注と参考文献も同様。枚数は、18~30枚。4500語前後の規模。使える分量は概算で、「現状認識と問題提起」に5枚(1300語)、「仮説の提示」に2枚弱(450語)、「仮説の論証」に9枚(2250語)、「結論と展望」に2枚弱(450語)。
 英語で4500語くらいというと、日本語だと6000字くらいで、つまりは原稿用紙20枚くらいの規模であり、A4版だと5枚前後。それくらいの本文に、脚注と参考文献をつけるということは、脚注は多くても10個前後。参考文献の数は細かいのを含めて10~20本くらい。

▼内容のアタリをつける
 内容はひとまずこんな感じ。
1. 世界の土壌劣化状況は○○で対策は××。日本の土壌劣化状況は○○で対策は××。
2. 土壌という天然資源の「賢明な利用」のためには省庁横断的な基本法の策定が望まれる。
3. 土壌保全の日米比較
4. 土壌の使い道を考える思想的基盤として風土論を紹介。

    ↓付記:1時間後に書き直したバージョン
1.世界の環境/農業における土壌問題の現状
2.日本における土壌管理の政策の課題と提言
3.アメリカと日本の間の土壌問題の扱われ方の相違点
 3-1. 戦後の日本の土壌保全調査事業の変遷
 3-2. 戦後の日本の資源論、農業倫理の変遷
 3-3. アメリカの土壌保全との相違点―ダストボウル、穀物戦略
4.日本における土壌管理の政策・実践への倫理的提言


▼どこにどのメモが入るかのアタリをつける
 懸案は、「3. そもそも日本の土壌保全はこう進められてきた」の資料が日本語ばかりで英語に訳しきれるかということと、どれくらい注釈を入れることになるか検討がつかないこと(三位一体の改革とかどこから説明すればいいのか)。少しは英語資料のあるアメリカとの比較にして凌ぐか迷う。

 「1. 世界の土壌劣化状況は○○で対策は××」の対策では、リオ+21と、GSPの5つのピラーと、改訂版世界土壌憲章(http://soil-survey-inventory-forum.net/?page_id=48)を入れる。ポイントは「食料増産のための土壌保全」から「農業以外の場面でも土壌管理が必要」という推移。「1. 日本の土壌劣化状況は○○で対策は××」の対策では、国内法の整備の必要性を述べる。各省管轄の制度において土壌の扱われ方は異なることと、それにより保全活動の断片化が生じうること。包括的な土壌保全基本法の制定の必要性。
 劣化状況は詳述する紙幅がないので参考文献をあげるに留める。

 「2. 土壌という天然資源の〈賢明な利用〉のためには省庁横断的な基本法の策定が望まれる」では、日本の土壌保全が EU寄りというよりアメリカ寄りであることを指摘。"conservation as wise use of natural resources"。では両国で何が違うのか?

 「3.土壌保全の日米比較」にした方が良いな。最初の400字で、日本の資源論がアメリカのTVA(テネシー川流域開発公社)から大きな影響を受けたことを紹介。『〈持たざる国〉の資源論』から。
3-1. 明治以降の日本の土壌保全調査事業の変遷(戦後を中心に)
3-2. 明治以降の日本の土壌保全のそれぞれの段階はどのような“倫理”に基づいていたか?(資源論、農業倫理から考える。統合を目指した50年代と、省庁分割)
3-3. これらをアメリカと比較したときに何が言えるか?

 3-1,2と3-3の流れがいまいち良くない気がする。しかし、アメリカのダストボウル経験や他産業と密接に結び付いた穀物戦略を背景とするsoil conservationと、日本の(さらには東南アジア諸国の)土壌保全戦略を、簡単に一緒に論じることはできないとはどこかで言っておきたい。

 「4. 土壌の使い道を考える思想的基盤として風土論を紹介」が、単に「ローカリティって重要だよね☆」ではなく、時代の要請(生態系サービスという概念に基づいた統合への傾向)と、地理的・歴史的条件(狭い国土、万事にわりと儀礼的な"国民性")をふままえてなされるものだと強調できれば良し。

    ↓付記:「1時間後に書き直したバージョン」に組み入れる

1.世界の環境/農業における土壌問題の現状(1200)
- 土壌が重要かつ有限な天然資源であるにもかかわらず十分な注目・国際的対処がなされていない
- Earth Summit,1992、Rio+20,2012、GSPの5つのピラーの紹介
- 新旧世界土壌憲章の比較
2.日本における土壌管理の政策の課題と提言 (400)
- 省庁横断的な基本法の策定が望まれる
3.アメリカと日本の間の土壌問題の扱われ方の相違点
 3-1. 戦後の日本の土壌保全調査事業の変遷
(800)
 - 食料増産の必要が明確だった時代の土壌保全
 - 食料増産の必要が薄れた時代の土壌保全
 3-2. 戦後の日本の資源論、農業倫理の変遷 (800)
 - 資源の活用の統合をめざした1950年代
 - 潜在性に対する評価
 3-3. アメリカの土壌保全との相違点―ダストボウル、穀物戦略 (800)
 - ダストボウルから生まれたNRCS
 - 生産至上主義と穀物戦略
4.日本における土壌管理の政策・実践への倫理的提言 (400)
- 潜在的なものの「賢明な利用」のために土壌調査を行うこと

    ↓付記:さらに書き直す

1.世界の環境/農業における土壌問題の現状(1200)
- 土壌が重要かつ有限な天然資源であるにもかかわらず十分な注目・国際的対処がなされていない
- Earth Summit,1992、Rio+20,2012、GSPの5つのピラーの紹介
- 新旧世界土壌憲章の比較:食料増産が明確であった時代と、その必要が相対的に薄れた時代
2.日本における土壌管理の政策の課題と提言 (400)
- 省庁横断的な基本法の策定が望まれる
3.アメリカと日本の間の土壌問題の扱われ方の相違点
 3-1. 戦後の日本の土壌保全調査事業の変遷
(800)
 - 食料増産の必要が明確だった時代の土壌管理
 - 食料増産の必要が薄れた時代の土壌管理
 3-2. 戦後の日本の資源論、農業倫理の変遷 (800)
 - 食料増産の必要が明確だった時代の農業倫理
 - 食料増産の必要が薄れた時代の農業倫理
 3-3. アメリカの土壌保全との相違点―ダストボウル、穀物戦略 (800)
 - ダストボウルから生まれたNRCS
 - 生産至上主義と穀物戦略
4.日本における土壌管理の政策・実践への倫理的提言 (400)
- GSPの5つのピラーの実現のために
- 潜在的なものの「賢明な利用」のために土壌調査を行うこと
by warabannshi | 2015-11-14 19:44 | メモ | Comments(0)
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