【目次】
はしがき 第1章 農学原論とは何か 1 農学原論の系譜と課題 2 哲学としての農学原論 3 本書の視点―「場」の農学」 第2章 農業における人間と自然 1 農業の成立 1)狩猟・採集・漁労段階 2)農耕の起源と伝統 2 農業における人間と自然の関係 1)家畜と作物―相互依存的共生関係 2)害獣と雑草―相互排除的競争関係 3)野生(一般)動植物―棲み分け的共存関係 3 近代の農業・農学における人間と自然 1)農業の工業化と生命・環境問題 2)人間と家畜・作物 3)農業生産と害獣・雑草 4 ディープ・エコロジーの自然観 1)「動植物の権利」の思想 2)動物の愛護と動物福祉の思想 5 「形成均衡」の世界と農学の再構築 第3章 現代農学の展開と価値目標 1 科学の発展と価値 1)近代科学の成果と限界 2)科学の専門分化と社会的責任 3)科学における「価値自由」 2 農業・農学をめぐる価値とは何か 3 農学の価値目標―戦後日本社会および農業・農学の展開 1)「生産の農学」と経済価値 2)「生命と環境の農学」と生態環境価値 3)「生活の農学・社会農学」と生活価値 4)「場の農学」と総合的価値 4 地域という場 第4章 農林水産業と経済 1 市場原理と戦後の世界経済 1)ケインズ経済学と高度成長の思想 2)比較優位性の原理に基づく国際分業論 2 「市場の失敗」と「政府の失敗」―資本主義と社会主義 1)先進資本主義国における高度経済成長 2)高度経済成長と諸問題の噴出 3)社会主義国における「政府の失敗」 4)経済学の課題 3 市場原理と農林水産業の特質 1)「農林水産業の特質」論の展開 2)技術的・経営学特質 3)多元的価値産業としての特質 4)地域的特質 4 世界経済の動向と農業経済 1)「小さな政府」論と規制緩和潮流 2)市場原理とその修正―ドイツの「社会的市場経済論」の意義 5 農業技術と農業経済学の方向 第5章 農林業と生態環境 1 農林業を規定する生態環境 2 「人口爆発」と食料・農業 3 地球環境の悪化と農業 4 農林業の果たすプラスの役割 1)生態環境保全の役割 2)食料自給率の問題 5 農林業と生態環境をめぐる課題 1)開発と環境をめぐる3つの立場 2)新たな自然観・倫理観の確立 3)持続的農業形成の条件 第6章 農業・農村と生活 1 農村社会と家族農業経営 1)農村集落の構造 2)農村集落の協同性 3)集落内農地の経済的性格 4)家族と家の重要性 5)家族農業経営の目標 2 生活から見た農業と農村 1)農作業の総合的人間性 2)農村生活と文化活動 3)製造・再編される生の場 3 農村生活の展望―開放性地緑社会 第7章 持続的農村地域の形成―総合的価値の追求 1 地域概念の検討 2 トータルな「生の場」としての農村地域 1)「生産(経済)の場」としての農村地域 2)「生態環境の場」としての農村地域 3)「生活の場」としての農村地域 3 新たな場の形成―地域における総合価値の追求 第8章 都市と農村の結合 1 都市・農村論の系譜 2 ヨーロッパにおける都市・農村結合の思想 1)田園都市論 2)都市分散配置論 3)都市・農村結合政策論 4)農村間の格差是正と均衡 5)EU空間整備政策の成立 3 日本における都市・農村関係の現実と可能性 1)単一核集中型空間の形成と問題 2)新たな都市・農村関係の具体化 第9章 農業技術の革新と普及 1 内発的発展過程と農業者の行為 2 農業者の行為類型とその意味 1)先駆的行為(先駆者)の意味 2)採択的行為(採択者)の意味 3)適応的行為(適応者)の意味 3 農業者の行為類型と農業・農村発展の総過程 4 農業・農村の発展と農学・農政の役割 第10章 農学の特質と研究方法および体系 1 自然についての科学と研究方法 1)近代科学の成立 2)自然科学の特質 3)自然科学における実験の意義 2 人間についての科学と研究方法 1)機械的自然観の普及と人間科学の自立 2)人間科学の成立と特質 3)人間科学における「理解と解釈」の意義 4)理念型と比較 5)学の哲学と生の哲学 3 科学方法論の分化と統合 1)科学方法論の対極化と「過渡地点」 2)科学方法論の二元性克服をめぐる議論 4 自然と人間の関係についての科学よ研究方法 1)実際科学の領域と特質 2)実際科学における「構想力」の意義 3)実際科学の研究方法 5 農学の特質 1)現代農学の価値目標―価値追求の学としての農学 2)生命の学としての農学 3)地域の学としての農学 4)統合の学としての農学 6 農学の研究方法の多元性・統合性 1)農学における自然科学的研究の方法―説明の類推 2)農学における人間科学的研究の方法―理解と解釈 3)農学における実際科学的研究の方法―構想 7 動態的過程としての農学の研究方法 1)農学研究方法の動態的過程―複雑性と需要統合的方法 2)農学研究方法の諸段階と意味 8 現代農学の体系 9 結び 終章 要約と展望
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| 2015-12-23 19:54
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