第24夜 「失禁装置」
 五百階建てくらいのものすごい高層ホテル(*)。
 最上階にバイキング式レストランがあって、フリーの哲学者・Sさんが並んでいる。
「また、失踪人がでたらしいですよ」
まるでスパイのようにSさんに耳打ちする。
 Sさんは鷹揚に手をふる。
 食べてから、行く、という意味だろうと思う。



 探偵事務所に勤めている自分は、ホテルの住人の依頼を受けている。
 義理の娘と暮らしている父親の、ほんとうの娘を探してほしい、という内容。
 べつに、義理の娘との生活がいやだ、というわけじゃないけれど、レーダー(?)に感知したらしい。
 だから、いま、ジェイムズ・ジョイスにそっくりな父親にそっくりな女性を捜している。
 レストランは最上階のくせに、通っていた高校の学食で、Sさんの特派員の人たちがみんなでナポリタンを食べている。
(Sさんには七人の特派員がいて、彼らはみんな大学生で眼鏡。コウモリ傘のマーク)
 すーごく、排他的な雰囲気。

 埒があかないので、探偵事務所の“黒電話”を使わせてもらう。
 事務所のオーナーの姐さんの持っている、五十本くらい電話線がついている黒電話。これで、ホテル中に散らばっている特派員たちと一度に連絡がとれる。
 メーリングリストを作ればいいのに。
 ミクシィとか。
 でも、やっぱり口頭で指示を伝えたほうがいいのだろう。
 三回目のコールで全員が受話器をとる段取りになっている。
「ジェイムズ・ジョイスにそっくりな娘を捜しています。年は二十歳前後」

 すぐに娘は見つかる。
 地下駐車場でチアリーディングを練習をしている一人が、どうやら本当の娘らしい。
 父親の記憶から、確認するために失禁装置を使うことになる。
 お湯をいれたペットボトルを腕にくくりつけるだけだけれど、ものすごい効果的。

―― 一面の湖の真ん中で、水面に立って放尿している男性。
   そこに娘がやってきて、背中合わせになって放尿をはじめる。

 よくわからないけれど、チアの女の子が、ほんとうの娘らしい。
 失禁したあとのホテルの布団を、どうやって処理したのかは知らない。



* ホテルに行くには、京王線の、花壇がループ状になっている駅で降りるとよい。
 駅前は蜘蛛の巣が多くて寂れているが、心配しなくていい。
 茶色のレンガで敷き詰められている道(ブリックロード)を歩いていると、都庁前の地下街みたいになっているので、地下に入る。
 地下街の窓からは、切り立った崖が見える。
 ブリックロードにフォークギターを抱えた男の子たちが増えたら、ホテルの近くだ。
 ランチがおいしい店が多い。モスバーガーもあるので、六時前なら、腹ごしらえをして、ホテルに行くといいだろう。
by warabannshi | 2007-08-05 10:41 | 夢日記 | Comments(0)
<< revival.1 「鼻血マッ... 第23夜 「FFⅦ」 >>



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング