第38夜 「祖母そっくりの魔女と、犬の女の子」
 祖母そっくりの魔女に頼まれて、薄暗い桑畑でよくわからない桑の実を探している。
 桑の実なのによくわからないのは、その実が細胞分裂して人間になるからだ。
 スーパーのカゴ半分くらいに桑の実をとる。落ちていて痛んでいるのもいれる。

 桑の実のお礼か知らないけれど、高校の中間試験に魔女が力を貸してくれるという。
 問題文の最初の字と最後の字を人指し指で二回ずつ叩いて、紙マッチをすると、正解のところが焼けこげる、というもの。紙マッチをすったことで怒られるかもしれないけれど、解答の焦げ痕はすった本人以外は誰にもわからないから、焦げ痕をシャーペンでなぞればいい。
 なぜか教室(スターバックスの店内みたいな教室。教室の椅子はスツールで、壁の半分はガラスばり)に魔女もついてくる。
 試験が始まって、言われたとおりの術式をやる。
 当然、マッチの件で試験監督の先生に怒られる。
「なんで学校にマッチが必要なのかな?」タバコは吸ってません。
 そして、さくさくとシャーペンで痕をなぞる。
 提出したあとで、魔女に怒られる。
「あんた、あんまり考えないで写すだけ写したでしょ」
 次の十六夜月に再試験を申しこみたい、という欄にもチェックをいれてしまったらしい。
「まあ、今日は下弦の月だから、事情を変えて試してみるのもいいかもね。ああ、この方式はマイリストに入っている人になら教えても良いよ」
 マイリストって、なに? そして、いつのまにか祖母そっくりの魔女は若返っている。

 再試験組といっしょに試験前のカフェ教室でうだうだしゃべっている。魔女はいない。
 でも、すばらしいことに二足歩行の犬(女の子)※がいる。その子と高校時代の友人Kと三人でコーヒー味のガムを噛みながらしゃべっている。
「そういえば、わたし漫画雑誌買ったんだよ、めずらしいことに」
 犬の子の鞄のなかには、少年ジャンプと思しき分厚い漫画雑誌が四冊も入っている。
「ふつうは、漫画雑誌は一冊ずつ買うんだよ。重いでしょ?」
「うわ、タウンページまで入ってる!」
「わたし、もともと早稲田にいたじゃん。携帯電話にかかってくる電話番号に覚えがないものが多いのね。だから、電話帳はいつも持ち歩いてるの」
「それは逆にイタズラ電話になるんじゃないの?」
「これだけ雑誌が多いと、先生に見つかっても『武器です。鞄を重くするんです』って言い張れば納得されるかもしれない」
 犬の子はいじめられていて、絞殺の危機にさらされていることが、魔女から教えてもらった透視術でわかる。(彼女の首に細い糸が何重にもからまっているビジョン)

 再試験が終わったあと、三人で海岸通り沿いの高級レストラン(二階建て、二階部分は総ガラスばり)の、味は同じだけれど値段は安い地下レストランに行き、(上る階段と下がる階段の二つが並んでいて、生徒・学生はみんな階段を下りていく)、カレー味の熱帯魚料理を食べる。
 犬の女の子を狙う刺客は、この高級レストランに地下があることを知らないから安心。

※犬の女の子は人間用のセーラー服を着ている。眉毛もある、ちょっと下がり気味。髪も長い。耳は立っている。口吻はふつう。ホワイトプランのCMに出てくる柴犬みたいな感じ。いじめられているのは彼女が犬だからだけではなく、毛がからまりそうだから自転車に乗れないことが大きい。カフェ教室の生徒たちはみんな自転車通学だけど、犬の女の子は自転車にまたがって、地面をキックしながら登校する。
by warabannshi | 2008-01-01 10:23 | 夢日記 | Comments(0)
<< 第39夜 「戦場/一攫千金」 第37夜 「窒息しそうに懐かしい」 >>



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング