第54夜 「青少年保護育成条例」
 マクドナルドの一階、レジカウンターの正面の、地下階段の手前のテーブルに座って売春をしている。
 十五歳くらいの男子になっていて、細身のそれなりに整った外見。
 ブレザーではあるが、学生服ではない。
 もう一人の女友達が客引きになっている。彼女は売春はしない。
 キム・ギドクの映画『サマリア』のように、インターネット・カフェで無作為にたくさんメールを出して、返信があった相手に写メールを送り、売春をしない方が携帯電話を使って待ち合わせる、というシステム。
 なぜ売春しているのかはわからない。(映画では、貯めた資金で二人で海外旅行に行くつもりだった。)
 しばらくすると、女友達が、スーツを着た胡散臭そうな三十台の男を連れてくる。普通のサラリーマンではない。
「いいよ、ここでいいよ」
 なにかと思ったら、マクドナルドでしたいということらしい。
 地下階のトイレに行くと、なぜか女子トイレが二つある。
「女子トイレでいいよ。君も知ってるだろう?」
 売春は女子トイレで行われるということを?
 二人で個室に入る。女友達は、その隣の個室に入る。たぶん見張りという意味合いで。
 ズボンを脱ぐと、いきなり肛門に指を突っ込まれる。
 引き抜いた男の指には赤い粘膜が数枚、こびりついている。
「君、初めてだったの?」
 設定上、そんなことはないはずだ。それとも、これが初めての客だったのか?
 とりあえず、二人で下半身の服を脱ぐ。
 すると、女友達のいる隣の個室から仕切りの壁がノックされる。
 慌てて服を着る二人。
「フィレオフィッシュバガーを六番でお待ちのお客様、いらっしゃいませんかー?」
 店員だ。二人で息を鎮める。
 でも、なぜかトイレのドアの上の隙間から店員に見られてしまう。

 警察に通報されて、二人は連行。
 マクドナルドの外で取り調べの順番を待っていると、なんだか逃げ出せそうな雰囲気。
【A.逃げる B.逃げない】
「でも、青少年保護育成条例があるから、執行猶予とかつくはずだよ」
 迷っているうちに、老警察官がアドバイス。
 女友達は逃げ切ったらしい。



 マクドナルドはたぶん水道橋駅の近くの店。二年くらい前に眼鏡を五千円で売ってるキャルに行って、レンズだけ交換してもらったときに、いまはなきマックチキンを食べただけだけれど。

 それにしても、マックにはなんとなく実験室っぽい雰囲気がするのはなぜだろう。

 サマリア人はユダヤ人よりひどい差別を受けている人々。
 というのも、ユダヤ人にしてみればイスラエル人の血を穢した者であるから。あと、キリスト教徒によっても迫害されているし、東ローマ帝国はサマリア人を虐殺した。宗教史上稀に見るひどい扱いを受けている民族。いまは700人くらいしかいないらしい。
 ちなみに、「善きサマリア人」の逸話のなかで、イエスが「隣人」の例にサマリア人を選んだのは、そういうわけで古代エルサレムではサマリア人は被差別民族だったことに由来する。
by warabannshi | 2008-01-21 12:03 | 夢日記 | Comments(0)
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