第74夜 「ミュージカル部隊/プラネリアム」
(*1)
 おそらくは陸軍の小隊。
 「星雲戦争」の中期らしいが、別に宇宙人が攻めてきているわけではないし、スペースノイドもいない。敵は地球上にいるが、どういう敵かわからない。というのも、この陸軍の小隊は、かなり多くの人種と宗教の帰属者で変成されているから。白人もいるし、プエルトリカンもいる。黒人も、スラブも。この小隊に含まれない人種・宗教で、長期戦ができるとすれば、なんなんだろう?
 小隊のなかには厭戦ムードが増していて、ヒマさえあれば音楽に載せて踊っている。
 いろいろな踊りがあるだろうが、いまはとりあえずミュージカル調のが流行っている。

※商店街の「玉屋」という蕎麦屋は、夕方には高校生や大学生が来て、陽が沈むと兵隊がやってくるというお店。味はなかなかよい。鉢合わせてもめ事などおきないように、座敷部分とテーブル部分にわかれている。最初は座敷・テーブル、両方を学生が使っているが、陽が沈むころになると、学生はテーブルだけを使えるようになり、兵隊は座敷を使える。夜になると、兵隊、学生も座敷・テーブルを両方使える。つまり、鉢合わせが嫌なら、夕方のうちにおいで、ということ。といっても、べつに学生と兵隊の関係が険悪だというわけではない。(両国駅前にやはり「元禄二八そば 両国 玉屋」という、胡麻と柚子のたれが好ましい蕎麦屋がある。てんぷらも美味。「玉屋」は「両国 玉屋」と店構えがとても似ているが、「両国 玉屋」に座敷はない。)

 商店街の理髪店で、三十歳くらいの美容師の助手の人といつものように(?)踊っていると、助手の女性の銀色のシューズが脱げる。
 シューズを履き直すまで待っていると、散髪の順番を待っていた同じ部隊の白人兵士が、そのあいだに女性役を務めることになる。
「最後の一分間にキスシーンがあるんだけれど。」
 フラッシュ・トーキング。
「かまわないよ。」
「うちがかまうよ。
 ラストのキスは真似だけで。こっちが頬に三回キスしたら、そっちの番だから。」
 というわけで、三回、ひげをあまり剃ってない頬に唇を当て、抱え込まれるようにしてキス(の真似事)。どう考えても、踊っている途中で男女の役が交代しているが、見物人もまったく気づかないで歓声をあげている。理髪店の緑色のリノリウムの床は、踊るのに最適なんだと気がつく。ひげにキスした唇だけが、やや不快。

(*2)
 スキー場の二人乗りリフトで順番を待っている。
 と言っても、スキー場に雪はなく、たぶん初夏。何をしにみんなが頂上まで行こうとしているのかわからない。
 自分の番が来て、リフトに腰かけると、直上で大きな羽音が聞こえる。
 プラネリアムだ! と直感する。
 このままでは皆殺しはまぬがれない。
 リフトについている緊急バーを倒すと、リフトの席がロープを伝って前の方に移動する。けれど、前には当然、別のリフトの席があるから、衝突しないように前のリフトの寸前で止まる。
 前に乗っている女性に、早く同じように緊急バーを倒してリフト席を移動しないと! と伝えるが、さっぱり要領を得ない。羽音は少しずつ大きくなっていく。
 もしかしたら、「星雲戦争」とはこのプラネリアムとの抗争なのではないだろうか? だが、『E.G.コンバット』でも結局、プラネリアムが宇宙から来たのか、それとも軍用に操作された生命なのか明らかにされないまま、いつまで経っても『E.G.ファイナル』が出版されない。秋山瑞人はこのまま永遠に『E.G.ファイナル』を書かないつもりだろうか? 焦りながら、そんなことを考える。
 ついに、羽音の正体が直上から襲いかかってくる。
 オオスズメバチらしい。
 プラネリアムじゃなくてよかった! と一瞬安堵するが、ハチは直線的にうちの首筋に入ってくる。



 ひげ剃り跡をなでていたらロボコップが会議室に乱入してきて銃を乱射する夢を見たことがあるが、プラネリアムの夢も構図としては同形。ただし、オオスズメバチが首筋に入り込んだときには跳ね起きて、ロボコップの夢のときは、結局シリアルキラー化したロボコップと対面しなかったことが違いといえば違いか。あと、プラネリアム-オオスズメバチは特徴的な大きな羽音を立てて向かってきたが、その羽音も充分すぎるほど恐ろしいものだった。羽音があったから気がついたようなものの、会議室にいたときは、なぜロボコップの気配を察知できたのだろう? いや、羽音が他のリフトの乗客に聞こえていなかったとしたら、自分だけが感じとれるものだったとしたら、羽音と気配のあいだにどれだけの差があるだろうか。
 (*1)「ミュージカル部隊で白人男性と踊る」の夢は、白人のひげ剃り跡の感触が妙に生々しかった。(*1)と(*2)が連続している夢だとしたら、そして「ロボコップが会議室で銃を乱射」の夢とも象徴的に連関があるのだとしたら、「ひげ剃り跡」がシリアルキラーを招聘するキーということか。
by warabannshi | 2008-02-14 06:47 | 夢日記 | Comments(0)
<< 第75夜 「光とオルガン」. 第73夜 「日本語」 >>



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング