(*1)
いつのまにか爬虫類の体になっていて、指先までびっしりとウロコに被われている。鋭利な刃物で手足を輪切りにされれば、白身の筋肉が見えることがわかる。その筋肉は爬虫類らしく、強靭なものだろう。 目の前は小高い丘になっていて、その丘はすべて爬虫類ではない人間の死体でできている。死体はすべて裸。 ベルセルクの読み過ぎだ、と思う。 丘の頂上にロッキングチェアーがあって、そこに片足の男が座って人面犬を撫でていれば、これは間違いなくベルセルクの影響による夢なので、それを検証するために丘の頂上までのぼることにする。 丘をのぼりながら、さらに違う夢を見る。 ※水族館に併設されている小学校。いまは林間学校の時期らしく、小学校五年生の教室はからっぽ。水族館に併設されているのに、そのうえ林間学校なんてうらやましい。 高校のT先輩と、そのからっぽの教室で×××(名称不明)の戯曲集を読んでいる。戯曲集は机の上に三冊あって、すべてT先輩の私物だ。読んでいる、といっても黙読で、これからその戯曲集にもとづいた舞台練習が始まるわけではない。 戯曲はどれも難解。自転車競技部では、サングラスのレンズに修正液で目玉を描いて喜んでいたT先輩がこんなむずかしい戯曲を読んでいることに驚きを隠せない。T先輩はいままで猫を被っていたのだろうか。なんのために? 「雨、止まないねえ」 窓の外を見ると、たしかに雷雨で、近くの多摩動物公園の昆虫館が半壊している。 「あそこから蛾がすごい逃げてきそうですね」 「トイレを開けて、二十センチくらいの蛾がドアにはりついてたりしたら、俺、トイレをそいつに譲り渡すね」 「あ、うちもです」 でも、蛾は雨に打たれて鱗粉がこそげ落とされてみんな死んでしまうだろう。 人間の死体でできた丘をのぼりながら、不意に、「生命は死んだら、ちがう夢のなかに移行するのではないか?」という仮説を思いつく。けれど、これは検証することが不可能だ。 なかなか丘の頂上まで行けない。 (*2) オールトの雲はタバコの煙に感応して、地球の一点に極小の彗星を降らせるという学説のCG映像。 映っているのは和田堀公園から五日市街道へとつづく川沿いの道。真夜中にダウンジャケットを着た二十台前半の男性がタバコを吸いながら歩いている。 タバコの煙が、彼の頭上へとまいあがると、太陽系の外縁から、彗星がぱらぱらと生み出されて地球に向かい始める。 数分後、歩いている男性の頭上に、ぱらぱらと彗星がふりそそぐ。 霰かな? と思って見上げる男性。なんの異変も起こっていない冬の星空のアップ。 (12:55)
by warabannshi
| 2008-02-24 10:19
| 夢日記
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