第81夜 「爬虫類/オールトの雲」
(*1)
 いつのまにか爬虫類の体になっていて、指先までびっしりとウロコに被われている。鋭利な刃物で手足を輪切りにされれば、白身の筋肉が見えることがわかる。その筋肉は爬虫類らしく、強靭なものだろう。
 目の前は小高い丘になっていて、その丘はすべて爬虫類ではない人間の死体でできている。死体はすべて裸。
 ベルセルクの読み過ぎだ、と思う。
 丘の頂上にロッキングチェアーがあって、そこに片足の男が座って人面犬を撫でていれば、これは間違いなくベルセルクの影響による夢なので、それを検証するために丘の頂上までのぼることにする。
 丘をのぼりながら、さらに違う夢を見る。

※水族館に併設されている小学校。いまは林間学校の時期らしく、小学校五年生の教室はからっぽ。水族館に併設されているのに、そのうえ林間学校なんてうらやましい。
 高校のT先輩と、そのからっぽの教室で×××(名称不明)の戯曲集を読んでいる。戯曲集は机の上に三冊あって、すべてT先輩の私物だ。読んでいる、といっても黙読で、これからその戯曲集にもとづいた舞台練習が始まるわけではない。
 戯曲はどれも難解。自転車競技部では、サングラスのレンズに修正液で目玉を描いて喜んでいたT先輩がこんなむずかしい戯曲を読んでいることに驚きを隠せない。T先輩はいままで猫を被っていたのだろうか。なんのために?
「雨、止まないねえ」
 窓の外を見ると、たしかに雷雨で、近くの多摩動物公園の昆虫館が半壊している。
「あそこから蛾がすごい逃げてきそうですね」
「トイレを開けて、二十センチくらいの蛾がドアにはりついてたりしたら、俺、トイレをそいつに譲り渡すね」
「あ、うちもです」
 でも、蛾は雨に打たれて鱗粉がこそげ落とされてみんな死んでしまうだろう。

 人間の死体でできた丘をのぼりながら、不意に、「生命は死んだら、ちがう夢のなかに移行するのではないか?」という仮説を思いつく。けれど、これは検証することが不可能だ。
 なかなか丘の頂上まで行けない。

(*2)
 オールトの雲はタバコの煙に感応して、地球の一点に極小の彗星を降らせるという学説のCG映像。

 映っているのは和田堀公園から五日市街道へとつづく川沿いの道。真夜中にダウンジャケットを着た二十台前半の男性がタバコを吸いながら歩いている。
 タバコの煙が、彼の頭上へとまいあがると、太陽系の外縁から、彗星がぱらぱらと生み出されて地球に向かい始める。
 数分後、歩いている男性の頭上に、ぱらぱらと彗星がふりそそぐ。
 霰かな? と思って見上げる男性。なんの異変も起こっていない冬の星空のアップ。
(12:55)
by warabannshi | 2008-02-24 10:19 | 夢日記 | Comments(0)
<< 第82夜 「鉱物柱」 第80夜 「動物園臭」 >>



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング