第83夜 「LCL」
 LCLの波打ち際に、汀と並行に打ちあげられている。
 仰向けになっているので、薄赤い空が半球を覆っているのがよく見える。まるでセル画のようにきれいな空だ。貞本義行が描いただけある。
 エヴァ旧劇場版の最後の場面なら、ここでアスカが自分の隣に打ちあげられているはずなのだが、隣に人の気配はない。首を横に傾ければ隣にアスカがいるかいないか確かめることができるだろうが、首はすっかり固まっている。
 LCLは海ではなく塩湖(死海?)なので、その塩分が首を痛めさせたのだろう。
 なぜ海ではないかわかるかといえば、まったく磯臭くないからだ。完全な無臭。

※三年くらい前に、塩湖のほとりにあらゆる種類の無数の恐竜たちが集まって、みんなで踊っているあいだに、いっせいに鳥に進化するという話を書いたことがある。あのときも、塩湖は赤く、あまりにも生命からかけ離れていた。カルシウムなどのミネラルの濃度が高すぎるのだ。これでは、水中で細胞が作られない。

 LCLの塩湖が、急速に干上がっていく。
 というのも、ここは四十六億年前の地球だからで、原始地球の大気は非常に乾燥しているからだ。薄赤い空に月も出ていないのは、昼だからではなく、そもそもまだ月が出来ていないせいだ。
 けれど、いまここにあるLCLの塩湖はそもそも月にあるのではないか?
 オルフェウスが原始地球に衝突して、その破片が軌道上に集まって月ができたのではなくて、オルフェウスがもともとあった月の引力に導かれて、地球になったのではないか? 鉱物の勾配が月と地球でこんなにも違うのは、そういうことがあったからではないだろうか。
 塩湖はどんどん干上がっていき、ついに、すり鉢状の底の中心があらわになる。
 そして、その底の中心が抜けて、塩湖の底だった砂はどんどん下に落ちていく。
 塩で固まっている自分も、その流砂に巻き込まれて流木のようにどんどん沈んでいく。
 沈んでいくシーンは真上から撮られているが、自分の隣にアスカらしい人影はない。

 塩湖の底の中心は砂時計のくびれのような仕組みになっている。
 つまり塩湖の底の中心に吸いこまれた膨大な砂は、すべて下の双対性のある空間の空から落ちる。

 このような仕組みで、生命は生み出されるのです、という『生き物地球紀行』みたいなナレーションが「チャイルド・イズ・ボーン」と共に入る。
by warabannshi | 2008-02-25 19:08 | 夢日記 | Comments(0)
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