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農工大に行くと、図書館前に、猫(三毛)とゴールデン・ハムスター(黒目長毛)がいる。
猫は行儀良く坐り、前脚で、ときおり逃げようとするハムスターを押さえつける。
食べる気かな? 弄んでるだけかな? と思いながら、食事シーンが見たいので、近づいていく。
すると、友人Bが二号館から現れて、チューブだけのタイヤを、猫とハムスターとうちを結ぶ直線上に転がす。
チューブだけのタイヤは路面をごろごろ転がって、そのまま猫とハムスターにぶつかりそうになる。しかしその瞬間。猫とハムスターは揃ってチューブだけのタイヤの内側に飛び乗る。
タイヤはそのまま、うちの直前まで転がってきて、止まる。
タイヤの空気の入っている空間には、猫とハムスター。
「接待だよ。受けてあげなよ」
友人Bが言う。
たしかに、猫もハムスターも逃げようとしない。
あまりの好待遇に歓喜して、気を失いそうになる。
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さっきも出てきた友人Bと、巨大なのに閑散とした多摩地区の駅のコンコースにいる。
この駅はよく渋谷駅という設定で夢によく出てくるが(ET:エンターティメント・ティーチャーがと歩いたり)、ここは多摩地区だ。
外は遊園地に行きたくなるほどすごく良い天気なのだが、じつは夜の六時半。
いまは白夜だから、陽が沈まないのだ。時間感覚がおかしくなる。
「こりゃダメだ、吉祥寺に戻ろう」
友人Bが言うので、そうかダメか、と思い、プラットフォームに戻る。
「ああ、東京行きの電車、みんな出ちゃってますよ。部長」
四、五人のサラリーマンが電光掲示板を見ながら相談している。(彼らもどこかであったことがある。プエルトリコ人の悪友に連れられて迷宮に入ったときに内部であった人々かもしれない)
東京行き、と言うことは吉祥寺行きもない。
というか、あるのは「白糸の滝行き」だけだ。
「しょうがないから、Wの家に泊めて貰おう」
友人Wの家では保冷剤を渡される。白夜は暑くて、非常に寝苦しいからだ。
だが、保冷剤はすでにぬるまっている。おまけに、トイレの天井が異様に低い。