第146夜 「映画が/合唱ができるまで」
 高校生をやっている。映画部に所属している。
 前に犬の女の子がいた高校なのだが、いちおう、桐朋高校ということになっている。
 『1980』みたいに、数十万単位の予算を組んだ映画を撮ることになっているのだが、進行ははかばかしくない。
 うちはコンテを切りたいのだが、他の二人(友人SとK)が、ゴダールみたいに行き当たりばったりっぽく撮った方が面白い、と言って譲らないのだ。
 ジョナサンで、真っ白のコンテ・ノートを前に、途方に暮れている。
 たぶん、このジョナサンは、犬の女の子も利用しているだろう。
 二階建てのジョナサンの、二階部分は総ガラス張りで、外は雨。
(ジョナサンはネットカフェもやっていて、料理を頼むとネットもできる仕組みになっている。そういうのを合わせて考えるとサーロインステーキ・セットが¥2800なのは安い。ちなみに、かなり大きいハンバーグは¥980。これは破格だと言える)

 よろよろと桐朋に帰ると、同僚Nさんに怒られる。
 うちらは生徒だが、Nさんは相変わらず先生をやっている。
「お前らさあ、無責任すぎるよ。クランク・インまであと三日しかないんだぞ?」
 そんなに期限が迫っていたのか? てっきりあと三ヶ月はあると思っていた。
「大丈夫です。もう、体育館を予約してありますから」
 友人Sが自信満々に、言う。
 その自信はいったいどこから湧いてくるんだ。
 そして、体育館では、アカペラのグループが、アジカンの「リライト」を練習している。なぜかスモークが焚かれている。
「メイキングビデオを撮っておいてあるんだ。それが映画になる。それも、映画になる。
 つまり、「メイキングを撮ろうとしている映画部」のメイキング映画を撮る。」
 誰が言ったか知らないが、その案は最高だ! と思う。
「タイトルは『映画が/合唱ができるまで』。
 合唱が完成した段階から、少しずつ、時間を遡るようにしてシーンをつないでいく。
 だから、一番最初のシーンは、俺らが映画の器具を片づけているところから。最初のシーンは、ジョナサンで、どういう映画を撮ろうか、悩んでいるところから」
 すばらしい趣向だ!

 なにか用事があって、体育館の外から、半地下の体育館に戻ってくると、階段のところで友人SとKがタバコを吸っている。
「いや、合唱の人たちと喧嘩しちゃってさ」
 Kが言う。
「合唱の人たちは、俺等にも、最後は歌ってほしい、って言ったんだけど、Sが断ったんだよ」
 その理由は、たぶん合唱をしていた故友人Hのことを思い出すからだろう、と言わなかったが、察した。


(追記 08.05.31)
 半地下の建造物は、じつはもともと現像室ではなかっただろうか?
by warabannshi | 2008-05-29 09:55 | 夢日記 | Comments(0)
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