第182夜 「高山のすばらしい夜明け=皆既日食。ニーチェ、あるいはディッキンソン」
 勉強会でお世話になっているSさんと、Mさんと、標高6000メートルくらいの高山に登っている。マッターホルン?
 ほぼ頂上の、深いクレバスだらけの狭い空き地で、三人は寝袋を着たまま、ばらばらに寝ころんでいる。
 太陽にひどく近い。
 いったいどうやって登ったのか、まったく思い出せない。
 太陽にひどく近いのに、太陽が見えない。
 それは、太陽が直上にあるからだ。
 太陽が直上、天頂にあるということは、いまは正午だと思う。
 そういう一節が、ニーチェの『ツァラトウストラ』になかっただろうか?
 「意識が正午だ」というエミリー・ディッキンソンの詩はたしかにあったはずだ。と思う。
{「その夏は夏にはじまり、幾世紀の六月、幾世紀の八月を終える。その意識は正午だ。」}
 だが、ほんとうは、まさに夜明けなのだ。
 夜明けといっても、この太陽は沈まない。
 ただ、ときどき地球の影に隠れて皆既日食を起こす。
 コロナがよく見える。
 自分は最初からサングラスを着けていたので、その夜明け=皆既日食に見とれていたが、Mさんはサングラスをもっていないので、眩しくて見えないらしい。
「ゴーグルをはめたほうがいい。眼を焼かれる」とアドバイスする(たしなめる)Sさん。
 寝袋に入って仰向けになったまま、夜明け=皆既日食を眺める三人。
 猛烈に感動している自分。
「残念ながら、私は理学部なんだ」と言っているMさん。

 その前に、――どれくらい前かわからないけれど、SさんはMさんにものすごく怒っていたのだった。
 Mさんの日記の一文に、ささやかな間違いがあった。
 その間違いというのはコケの学名に関してなのだが、そこまで重要でないように思われる。
 日記を書く前に、ウィキペディアとかで調べればすぐに直せるような間違いではある。
 ケアレスミス。
 けれど、Sさんはそういう杜撰さが許せないらしい。


 その後、一人で同じ山に登ろうとする。
 あるビルをひたすら上に向かって上がっていく。そういうゲームをしている。
{自分は山に登ろうとしているのではなかったか? それとも、ゲームをやることで山に登ることができるのだろうか?}
 出会ったやつは全員、殴り倒していかないといけないルール。
 最初は縦スクロールの古いタイプの2Dゲームなのだが(一列横隊を組んだ、モップがけをしながら迫ってくるメイドさんたちを突破する、etc)、階があがるにつれて、だんだん画素があがって現実らしくなっていく。
 40階くらいのところで、誰かに居留守を使われる。
 出くわす相手も、オートスナイパーに繋いで(?)、携帯電話で仲間を呼ぶ。
【携帯電話を使わせないためには、常に漢字変換されるオートルを持っているべきだ。】
 というなぞめいた教訓。
{「オートル」ではなくて、「ロートル(老頭児:老人、じいさん)」かもしれない。漢詩を暗謡せよ、ということか?}
{いやいや、「オートル」といったら「l'autre(他者)」だろう。
 だとしたら、漢字変換される「l'autre」ってなに?
 「l'autre」という代理表象を、漢字(=呪鎮装置@白川静)として持て、ということか?
 携帯電話を使わせない=仲間を呼ばせないとは、この場合は「呪鎮」のことなのか?(08.8.11 23:47)}


(08年8月8日6:26収録)
by warabannshi | 2008-08-08 23:06 | 夢日記 | Comments(0)
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