カテゴリ:夢日記( 713 )
第680夜「空想」
 小動物を駒として用いる「生将棋」の棋士である私は、明日の対局のための集中力を養うため、川沿いの緑化公園を散歩している。グラウンドでは草サッカーに興じているティーンエイジゃーたちが色とりどりの声をあげている。私はそれを横目で見ながら、ニホンオオカミを北米大陸に連れて行ったら、段ボールから出て来られなくなるくらい委縮するだろうか、ということを考えている。あるいは、段ボール箱を逆さにして、亀のようにそれをかぶり、用心深く進むのだろうか。しっかりしろ!私は、ベンチに置いてある2つの大小の林檎のうち、小さい方を歩きながら手にとる。まだ青い。しかし食べられないほどではない。だが、それ以前に私は林檎アレルギーなので、食べることはできない。ではなぜ林檎を手にとったのか?「見知った楽園から外に出るための知恵の実」というシンボリックな小道具が欲しかったからか?空想のなかにしかいない、臆病なニホンオオカミの個体のために?
 「森に帰れ!」「あなや!」私は不意に、この林檎が、1人のティーンエイジャーの朝食である可能性に気づく。戻って返すべきか?しかし、ずいぶんベンチから離れてしまった。それに、休憩時間と見えて、ティーンエイジャーたちがベンチのあたりに戻ってきている。ここは知らん顔をして立ち去ろう。だが、奇妙な頻度で、私のほうにグラウンドからサッカーボールが転がってくるように思える。
by warabannshi | 2014-09-15 06:52 | 夢日記 | Comments(0)
第679夜「断片」
 一貫性のない、6つ以上の夢を見る。
・60センチほどの巨大な蝙蝠の死骸をプラスティネーションしたものを添い寝するほど大事にしているが、五つ星ホテルの支配人からの通達により、むりやり寄贈させられることとなる。スイートにブルース・ウェインでも泊まるのだろうか。甚だ理解に苦しむ。
・N先生が土壌保全関連のツイートを信じられないほど多くリツイートしている。興味があるのかと思い、ダイレクトメッセージを送ることにする。しかし、ダイレクトメッセージのボタンを押しても、乾いた咳払いの音がするだけで一向に起動しない。
・双子の妹が「包帯を!」と呼ぶので、階下に行く等身大の白い繭ができあがっている。人使いの荒さに辟易しながら、しかしこの場合、彼女に必要なのは本当に包帯なのかと考える。別の単語と聞き違えたのだろうか。
・自室の部屋のあらゆるものが、日焼けしたあとの背中の皮膚のように薄皮を剥げる状態になっている。
 他の2つは忘却。
by warabannshi | 2014-09-13 07:16 | 夢日記 | Comments(0)
第678夜「狸」
 中学生の頃からの友人と、久しぶりに行った町はずれの崖の下にあるカレー屋は、いつの間にか風俗店となっており、肌艶と雑談の言語から類推するに、明らかに不正入国者ばかりが働いてている。友人となんやかんやと議論していたせいで、まったく気づかずに店内に入った私たちは、かまちのところで立ちすくむ。
 「すみません、間違えました。カレー屋かと」。勿論、そんな言い訳が通るとき思っていない。しかし、
 「あ、カレーのときからのお客様でしたか」。
 風俗店は一瞬にして、景気の良い盛り付けが売りのカレー屋に戻る。狸に化かされているかのようだと思っていると、やはりそのようで、感心した私は、その場にいた一人を身請する。
 そして無論、私のせいではないが、2年後に彼女は身罷る。交通事故だったかもしれない。よくわからない。しかし、彼女はもういない。私は泣きに泣き、町のすべてが私と彼女の死骸と記憶もろとも水没することを願う。しかし、彼女はいない。朦朧とした意識のなかで葬儀のことをどうしようかと悩んでいると、夜更けに、彼女の眷属たちが私の部屋を訪ねてくる。
「彼女の葬儀はこちらであげさせていただきます」
「しかし、異類の身で婚姻の契りを交わしたあなたにも来ていただかねば」
「無論です、無論です」
 私はあいかわらず泣き顔のまま、町はずれまで狸たちに手を引かれていく。さぞ異様な風体に見えるだろうと思うが、町に人は誰もいない。正確に言えば、私たちが往く通りのすぐ横の通りはいつも通りの賑わいを見せている。私たちが往く通りにだけ、人払いがなされている。
 町はずれのカレー屋のあったところで、私は彼女の眷属らに、この地域における伝統的な葬儀の次第を教えてもらう。まず、私は葬送の出発点となるこの崖の下で、彼女を偲び、泣く。婚姻が、けっして欲得ずくで行われたわけではないことを証しだてるために。私の涙は枯れ果てることなく流れ続けていたので、私はいっそう大きな声で泣く。
 いつしか涙はくるぶしから膝下、腰のあたりまで達する。その水面の上を、彼女の遺骸を載せた小舟が滑るように現れる。小舟は、夜の闇のなかに並んで立つ、巨大な力士の股の下を、控えめなさざ波とともに移動していく。
「さあ、一緒にお送りいたしましょう」
 私もまた、百鬼夜行の類に仮装した彼女らの眷属とともに、小舟と併走するかたちで町の方へと進んでいく。小舟はいよいよ町に差し掛かる。碁盤の目のようになった15の通りを、ひとつ、またひとつと、小舟と私たちはまたいでいく。私たちがまたいだあとの交差点には、しばらくしてからごく当たり前のように自動車が走り出す。それがまるで、幻燈の暗幕が閉じていくようだと思う。
 ふと、私は小舟と私たちがどこに向かっているのかを知る。カレー屋とは町を挟んで反対側にある、私の家だ。小舟は私の家の裏口に、私は家の玄関に立つ。私が玄関のドアを開けると、彼女がいつものように私を出迎えてくれる。彼女は、私のお腹のなかに赤ちゃんがいるの、と私の耳元で囁く。私は死骸であるはずの彼女をきつく抱きしめ、鼓動を感じ、その髪を手でくしけずる。


 漫画を読んでいるのか、そういうアニメを観ているのか定かではない。実写作品でないことは間違いない。しかし、頁を捲る感覚はない。宙に浮いた眼球だけが浮いて紙面を読んでいるわけではない。夢そのものが、ひとつの漫画かアニメを映すブラウザであるような感覚がある。電子書籍はこのように動いているのだろう。その内容は、上記の通り。
by warabannshi | 2014-08-21 11:20 | 夢日記 | Comments(0)
#677 "rainy day's breads and books"
Blinding sheets of rain, I really don't want to walk. Of course, I have two umbrellas. One is a vinyl. The other is borrowed from somewhere. I put up an borrowed umbrella, walk along an moist avenue lined with trees. If only I rode bicycle, I could decide to get soak to the rain.

I later come to a bakery. This bakery sell not only breads, but also books.
"You rambled and vague. Don't buy books. Your bookshelf is already full!"
My steady F warn. I get in a line, take care of my clothe's moist. I order two short pizzas. "I don't recommend this tomato puree" and clerk take a look at bookcase.
by warabannshi | 2014-08-16 10:08 | 夢日記 | Comments(0)
第676夜「謎々」
 分厚い1切れのハムを、5人で公平に切り分けることが求められている。「真ん中に長方形が残るように、4方向から切れ目を入れていけばよいようにまっさきにイメージされるが、脂身が偏っていたり、結局のところ、直方体のブロックが1つを残してあとはくず肉になりそうで、そんな理想通りにいかないのは分かっている」。そう、屈強な4人の男たちのひとりが言う。私はなぜか女性になっており、そのためなのか、すぐにこの謎々の答えがわかる。「構わずハムを4等分に。そして、4人はそれぞれの肉を。私はすべての肉の断面をいただこう」。それは結局のところ、すべての肉をお前が掻っ攫うということなのではないか。4人の男たちは闖入者をこき下ろす。「私は肉を食べることはできない。私の取り分は断面であって、肉そのものではないから。同時にあなたたちも肉を食べることができない。すべての肉の断面は私の取り分であるから」。寓話めいたこの解決策は、しかし4人の男の食欲の前では現実的ではなく、棄却される。
by warabannshi | 2014-07-09 05:35 | 夢日記 | Comments(0)
第675夜「鉄塔」
 何百段も階段を昇っているうちに感覚は麻痺していき、それまで何をしていたのかわからなくなる。青いワイシャツにネクタイを締めているが、灰色の薄手のパーカーを羽織っており、下はだぼだぼの部屋着のような木綿のズボンで、足には何を履いているのか覚束ない。一人で良かった。すれ違った名前を知らない顔見知りに驚いた顔で目礼をされたのは覚えている。息は切れていない。しかし、空気は乾いており、大分薄いように感じられる。軽い頭痛がしている。階段の踊り場の鏡は、良く晴れた青空を映している。ここが最後と思い、振り向くと、果たして、打ち放しのコンクリートに四方を直方体に切り取られた青空に、dignityを具現化したような巨大な黒い銀色の鉄塔の頂端が風に吹かれている。
 正にこれを観ようとしていたのだ。私は非常に満足して、堪えられずに欠伸をする。誰からも忘れ去られたステンレスの物干し台には、もとは何だったのかわからない、朽ちた布が揺れている。私はその物干し台によりかかり、しかしこれを記録する術がないので、タル・ベーラならこれをどのように撮るだろうか、あるいはルネ・マグリットなら、とさまざまな無い物ねだりを喉の渇きとともに飲み込もうとする。
by warabannshi | 2014-07-09 05:09 | 夢日記 | Comments(0)
第674夜「竜巻」
 東京駅のどこかわからない広くて薄暗いコインロッカールームで、文芸同人の面々と待ち合わせをしている。待ち合わせ時刻よりも前のはずなのだが、すでにコインロッカーの前には多くの人が集まっており、僧形の人もいるのでまずこの集まりだろうと思う。
 一緒に中華料理屋に向かう道すがら、芝生を敷いた校庭の隅で、小さな竜巻が生まれている。寒暖差のせいなのか、小さいながらも旺盛に土埃を跳ねあげている。私はなんとなく嬉しくなり、竜巻のほうに駆け寄る。すると、その竜巻が私の頭の上に乗り、そのまま首から肩へと降りてくる。いくつもの雲母のような氷の切片が私のほほや首筋に当るが、まるで洗われているようでとても気分が良い。気がつくと、竜巻は消え、私の両腕は真っ白になっている。霜でも降りたのかと思って前に突き出してみると、宙空に真っ白の文字をすらすらと書き浮かべることができることに気づく。「Holly Garden」と試しに書き浮かべてみて、漫画のようなことができるようになった両腕にうっとりする。
by warabannshi | 2014-07-01 01:46 | 夢日記 | Comments(0)
第673夜「投身」
 市民大学として使われている吹き抜けの雑居ビルの高層階から、1階のそれほど広くない床めがけて肥満した男が身を投げた。幸いにも、巻き添えをくった人間はいなかったが、もし振ってきた男の真下に歩いてでもいたら、頭が肩にめり込んでいただろう。つぶれた男の腹の下から、黒い物が染みだしてきている。私は、それが当然のように血だと思ったが、眼を凝らすと、それはゼラチン質の微細な無数の文字である。どの国の文字かはわからない。精子のようにあてどなく震えるそれらの文字は、男の体内から放出され新天地を求めて外へ外へと動いているが、埃だらけの床で次第に活力を失くし、縮まって丸くなる。
「誰に殺されたのだろう」
 研究が行き詰ったか本の読みすぎか何かで自殺したものだと思っていた私は、さっきまで私の正面で資料に目を通していた名前を知らないクラスメイトの発言に驚く。
「これは、種子を飛散させる果実の裂開だ。飛散したがった文字が、内側から果実を突き動かしたのだ」
 もう1人、誰かが口をはさむ。なるほど。しかし、それなら文字は、乾いた砂粒のようであるはずだ。そうでないのは、十分に熟していなかった、ということだろうか。
by warabannshi | 2014-06-16 09:19 | 夢日記 | Comments(0)
第672夜「惑星」
 惑星が深呼吸するように、霧のような小惑星群を吸い込んだり、吐き出したりしている。小惑星なのか、それとももっと微細な、フォトンに近いものなのか、あまりに遠いのでわからない。何千億、何千兆もの魚の群のようでもある。静かな視野のなかで、その視野をもつ誰かが泣いているのがわかる。
by warabannshi | 2014-06-03 19:54 | 夢日記 | Comments(0)
第671夜「品評会」
 俳句の品評会が、中学校の教室で行われている。前の黒板に5つ、後ろの黒板に2つ、それぞれ白いチョークで五七五が縦書きされている。7つとも私の詠んだ句らしく、うれしくもあり、また余計な事をしている様な気がかりもあって、曖昧な気分で座っている。教室には何人か人が動いているのだが、それが生徒なのか何なのかわからず、友人Sの顔は見かけたが、2枚重なった紙にお互いのインクが裏移りしているような、奇妙な遠さがある。
 私が教室の真ん中あたりの机に座っているにもかかわらず、どんどん句には寸評がチョークで書き足されていく。そのなかに、「世界一どうでもいい(応)」というのを見つける。最初の夢の句に付されたもので、しかし、7句ともすべて夢の句なのだから、お前の夢の記録など世界一どうでも良い、ということだろう。字形から、何人か、書いた生徒に心当たりがある。とはいえ、わかったところで、それもまた、どうでも良いことなので、「世界一どうでもいいと感じた対象に、『世界一どうでもいい』と書きつけるに至った感情の流れ」を推測してみることにする。
 便々とどれだけ時間がすぎたのかわからないが、チャイムが鳴る。黒い影の人々が、こぼれ落ちるように教室から出ていく。私も一粲を博している者の曖昧さがとんで、急いで教室を出る。なぜ教室を出ているのかわからない。しかし、教室の外には、奇妙な風体の男性が、白衣に明るい茶色の長髪を後ろで束ね、赤いセルフレームの眼鏡の左眼の下に傘立ての番号札のようなプラスチック片をぶらぶらさせている男性が、待ちかねていた、というように私と一緒に走り出す。
by warabannshi | 2014-06-03 07:31 | 夢日記 | Comments(0)



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