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第32夜 「SN値がマイナス」
 静岡の弓ヶ浜みたいな遠浅の海岸にいる。
 東からくる一番弟子のために、ナンバリングが三桁の弟子たちが総出で出迎えの準備をしている。
 うちは二桁なので、雑用ではなく、なんだか儀式めいた準備をしている。
 たとえば、砂浜に行って、"朝陽を望む"海水と、"朝陽を望む"砂をとってくる、というような。
 "朝陽を望む"海水と砂ってなに?(註:臨むではなく、望む)と一緒に砂浜にいるナンバリングが二桁後半の弟子たちに聞きたいけれど、それはナゾナゾでもあるので、各自で考えてとってこなくてはならない。
 とりあえず、バケツで、適当に海水を汲む。
「海の水は循環しているので、もっとも朝陽を望む海水は、このバケツのなかの海水にも等しく含まれているはずです」
 そう言えばいいだろう。
 あとは砂だ。
 砂は移動したりしにいので、できるだけ東の砂をとってこなくてはならない。
 ちょうど棒高跳びの棒みたいな、細い竹製の棒が、海面の十メートルくらい上を、東の水平線に向かって伸びているので、うちはそれを伝って東へ向かう。
 この竹製の棒は、たぶん一番弟子が東から訪れるときに歩いてくる棒だ。
 たぶん、無断で使ってはいけない。
 でも、その無謀さが評価の対象になるかもしれない、とうちは思う。
 だが、少し行ったところで、目眩がして、落ちてしまう。
 水中で「落ちた落ちた!」と他の弟子たちが砂浜で喜ぶ声が聞こえる。
 なんとか水面に出ると、男塾みたいな顔になったSが心配そうにうちを見下ろしている。
 Sも棒に乗っているのだから、やっぱり一番弟子以外が棒に乗っても平気なんだ。
 ほっとしたような、がっかりしたような気持ち。
 うちは合掌して浮き上がり、もとの棒に着地する。
「SN値がマイナスなんじゃないか? こんなとこで説経はしたくないけど」
 男塾みたいな顔になったSにごめんごめん、と謝って二人でさらに先に進む。
 棒が尽きるところまで来て、
「さあ、今度は飛び込んでいいんだ」
 とSが言う。
【大声で叫びながら飛び込んではいけません。肺の空気は浮き袋です。】
 というテロップが流れる。
 大声で叫びながら飛び込んだ男が、水面に浮き上がれなくなって、驚愕した顔のまま沈んでいく様子が映されている資料VTR。
by warabannshi | 2007-11-28 08:27 | 夢日記 | Comments(0)
第31夜 「偽札」
 池袋の新文芸座ちかくの公園で、ベンチに座っている。
 池袋なのに、見渡すかぎりの芝生の広場。紅葉していて、とても気分がいい。
 しばらくすると、目の前に行列ができはじめる。
 行列はとんでもなく長くて、地平線の向こうまでつづいている雰囲気。
「偽札かどうか、たしかめているんですよ」
 なるほど。
 うちもたしかめよう、と最後尾にならんだら、次の瞬間、最前列までワープする。
 なぜだ?
 たぶん、力の伝達みたいな現象が起きたんだろう。
 つまり、振り子を五つ、ゼロ間隔で並べて、一番右の振り子をもちあげて、右から二番目の振り子をはじくと、一番左側の振り子がぴょこん、と跳ねあがる、あのおもちゃと同じ仕組みだ。
 この場合、【振り子】が行列の人たちで、【力】がうちだ。
 ふり返ると、行列の人たちは、前の人のお腹と次の人の背中をくっつけている。
 いかにも【力】=ソリトン=うちが伝わりやすそうな構造になっている。
 そういうことを考えているうちに、なんなく、偽札でないことがわかる。

 ――という奇妙な話を原稿用紙に書いて、駅の窓口で送ろうとしたら、
「別料金で、千二百円です」
 と言われ、払ってもいないのに、八百円のお釣りをくれる。
 空気をよんで、財布から二千円札を取り出そうとすると、財布の中身がみんなケロケロケロッピーのおもちゃのお札に変えられている。
 駅員さんは無表情にうちの支払いを待っている。
by warabannshi | 2007-11-23 15:54 | 夢日記 | Comments(0)
第30夜 「ウデウデの実」*
 農工大の小金井キャンパスのソファでうつぶせで寝ている。
 うつぶせなのは、ウデウデの実を食べて、背中に腕が数十本も生えているからだ。
 仰向けに寝ると、それらが背中にささって痛そうなので、苦しいのを我慢している。
 腕は太さも長さもまちまち。
 鉛筆くらいの細さでふつうの腕ぐらいの長さのもある。手のひらだけのもある。
 みんなうちの言うことを聞かないでざわざわしている。
「コンタクト(ジャグリング)ができるんじゃないですか?」
 アノマロ君が、自分のコンタクトボールをうちの背中に乗っける。
 運動会みたいに、腕たちがコンタクトをやり始める。
 昼食の鍋を食べ終わった他の部員たちが、キモいキモいと嬉しそうに集まってくる。
 コンタクトボールはいつのまにか、泉谷なんたらの顔に変形している。
by warabannshi | 2007-11-21 15:47 | 夢日記 | Comments(0)
第29夜 「猥談」
 クロネコヤマトの更衣室の隠れた別室で、プレステ版のロックマンをやっている。
 ロックマンのフィールドBGMは、SUM41「THE HELL SONG」。
 当時、この曲は発売されていなかったはずだが、よく思い出せない。
 高校生のときのうちが高校生のSと猥談をしながら更衣室に入ってくる。
「騎乗位って、下になった方のサポートが必要なんですか?」
「いや、俺はしないけど」
「ぜったい、腰とか背骨とか痛めますよね」
「あれじゃない、大臀筋の収縮をくりかえせば骨に負担はかからないんじゃないかな」
 ロックマンをやりながら、二人の会話を盗み聞く。
 画面のロックマンが被弾して、右腕がふっとぶ。
 ロックマンって、こんなグロいゲームだっただろうか?
「あれ、お宅のお子さんですよ」
 いつのまにか2Pコントローラーでゲームに参加しているおばさんが言う。
 お宅のお子さん、どころじゃなくて、あれはうち自身だと反論したいが、どうでもいい。
「挨拶代わりに股間を揉む癖が抜けなくて…」
「それはお前、やめた方が良いよ」
「情欲に染まったときのことを愛に染める、って書いて、アイゼンって読むんですよ」
「いいね。罪だね」
 更衣室ではまだ猥談なのかよくわからない会話がつづいている。
by warabannshi | 2007-11-18 14:17 | 夢日記 | Comments(0)
第28夜 「古着屋」
 永福町の北口商店街。
 むかしはビデオ屋だったがいまは古着を売っている(という設定の)店がある。
 入店すると、そこがビデオ屋だったころ、小学生の自分が仮病で学校を休み、ウルトラマンをひたすら借りて自宅で引きこもって見ていた映像が思い出される。
 なぜか、その映像には母親も映っていて、店内の野菜売り場でもやしを買っている。
 いま、店内には、誰も居ない。
 店員も居ないし、客も居ない。
 吊られているジャケットを眺めていると、ちょうど自分が着ているのと同じのがある。
 Levi'sの長袖デニム、Lサイズ。藍色。
 うちのより藍色が新鮮だから、これは自分が買わなかった場合のジャケットだろう、と思う。
 もう一方で、フード付きのとてもよい感じのロングコートがある。
(攻殻機動隊の笑い男が着てるやつじゃないだろうか?)
 コートを裏返すと、背中にべったりと血糊か、赤ペンキがついている。
(もしかしたら、店の倉庫にはこういうわけありなコートが山積みになって地層をなしていて、一番下層のコートはもう土に還っているのかもしれない)
by warabannshi | 2007-11-15 08:21 | 夢日記 | Comments(0)
第27夜 「現像液」
 彼女とIさんとともに、地下の現像所に向かっている。
 地下の現像所は、『タッチ』に出てくる地下練習場みたいなだだっ広い空間だ。
 現像所の周りはロイヤルホストぐらいしか建物がないので、現像液が足りるか心配になる。
「いや、これで大丈夫ですよ」
 Iさんが石鹸か、あるいはプロミスチーズのような塊をコンビニ袋から出す。
 さすがは、Iさん。細かい。
 でも、それは期限が切れている旧式のやつだ。
 さっきから黙っている彼女が、トートバッグのなかに最新式の目薬タイプをつねに携帯していることをうちは知っている。
 けれど、プロミスチーズ・タイプと、目薬タイプの二種類があるこの商品は、いったいなんなのか?

 現像液は、現像所に十分にあったけれど、期限がわからない。
「味見してみればいいんじゃない?」
 彼女に促されるまま、一口、現像液を含んでみる。
 ものすごく酸っぱい。
 ステンレス製のシンクに吐きだすと、現像液はなぜか蛍光緑のスライム状になっている。
 スライムの表面に、コンビニの百円傘をさしているTと女の子の姿が映し出されている。
 Tと女の子は相合い傘で住宅街を歩いていて、すごく楽しそう。
「太田さんが女子高生だった頃のDNAが現像されたんですよ」
 Iさんが解説してくれる。
 なるほど。
 で、これは期限切れなの? そうでないの?

 現像を待っているあいだ、ロイヤルホストで交代で昼食を食べることになる。
 二人はバイオハザードをやり始めてしまったので、うちが一番最初に食べに行く。
 階段ですれ違いに父親が、
「立ち食い蕎麦屋でお前のこと見かけたけど、姿勢、すごくわるくなってたぞ」
 うちは蕎麦なんて食べてない。
by warabannshi | 2007-11-12 08:32 | 夢日記 | Comments(0)



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