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第125夜 「情報科の教室で」
 巨大な競馬場の施設の一室に、情報科のコンピュータ・ルームがある。
 この競馬場には、夢のなかでよく行くが、いままで競馬が開催されたのを見たことがない。それどころか、芝生さえ見たことがない。いつも、コロシアムのような外観だけがある。けれども、ここは競馬場。
 ちなみに、競馬場の駅は、養老天命反転地の最寄り駅とおなじ。
 競馬場に行くまでに、「極限で似るものの家」などを通過するのも楽しい。

 競馬場のコンピュータ・ルームでは、うちが高校一年になって授業を受けている。
 やはり高校のときに倫理担当だった教員Hが授業している。
 授業は、むしろゼミ形式で、購読と発表。
 情報科のコンピュータ・ルームを使っている意味がまったくない。
「じゃあ、それぞれの項目の担当を決めたいと思います」
 手元のプリントを見ると、
【『風の谷のナウシカ』――ナウシカ学はこわくない】
【カルナップを読む】
【ペリー来航で、日本語はどのように変化したか?】
などと項目の内容はあまりに雑多。
 それでも、少しでも漫画的な要素(『風の谷のナウシカ』含め)が入っているものから担当が決まっていく。
 仕方ないので、【ペリー来航で、日本語はどのように変化したか?】にする。
 授業が終わって、礼をする段階になってクラスの四分の一くらいがざわついている。
 どうやら、四分の一だけは中学一年らしい。
 Hが窘めようとするが、中一は聞く耳を持たない。
「礼、しちゃってくださいよ。自分らは勝手にしゃべってますから」
 挑発的な中一の一人。それはマズいだろう、と思っていると、
「ああ、そうか。じゃあ、俺も勝手しちゃおう」
 と言って、Hがその中一のテキストや文房具を、ドアから投げ捨てる。
 机も、コンピュータにつながったケーブルをぶちぶち引き抜いて、教室から放り出す。
 中一は蜘蛛の子を散らすように教室から逃げ出し、Hはそれを追いかけ始める。
 残されたのは、高一のうちら。
「昼休み、終わっちゃうよね」
 同級のSが言う。彼はサックスを吹きに音楽室に行かなければならないのに。
「帰るわけにも行かないよね」
 うちは手帳をめくり、明日は映画館に行く予定であることを確かめる。
by warabannshi | 2008-04-30 09:34 | 夢日記 | Comments(0)
第124夜 「その時、歴史が動いた」
 NHKアーカイブスの資料がぎっしりと揃っている、資料庫にいる。
 「その時、歴史が動いた」のコーナーに、<白洲次郎>、<坂本龍馬>などとまざって、<ドラえもん>とラベリングされた視聴覚資料がある。
 引き抜くと、「ドラえもんの苦悩 ―彼らはなにを見てきたのか―」というタイトル。

 再生してみると、劇場版「のび太の日本誕生」の一シーンが始まる。
 けれど、吹き替えがちがっていて、のび太が、恐竜に襲われているドラえもんに、
「安田部長、斧です!」
 と言いながらハンドアックスをパスしている。
 当時(高度経済成長期)は“中の人”もドラえもんと一緒にタイムマシンに乗っていたのか、と感心する。
by warabannshi | 2008-04-28 06:44 | 夢日記 | Comments(0)
第123夜 「ドッペルゲンガー」
 大宮小学校の校庭にある四つ並んだ鉄棒でぶらぶらしていたら、よくわからない誰かに、
「この二人は小説を書いてるんだよ」
 と、二人の少年を紹介される。
 一人は小太りで、もう一人はちびっ子。
 校庭では小学生たちがバスケットや五貫ぶつけに興じてわらわらとしているが、この二人は遊びの途中で呼び出されて来たのだろうか?
「「新潮」とか、読む?」
 ちびっ子は困惑した顔をするが、小太りは「購読しています」と答える。
「じゃあ、保坂和志って知ってる? うち、あの人の作品が好きなんだ」
 小太りは何かをしゃべるが、校庭で遊んでいる子ども達のざわめき声が大きくて、聞きとれない。
 ふと、この小太りの子は、小学生時代の自分だと直観する。

(追記 08.4.28)
 二人はノルンシュテイン監督の「霧のなかのハリネズミ」のハリネズミと小熊のようであった、とも思う。
by warabannshi | 2008-04-27 10:03 | 夢日記 | Comments(0)
第122夜 「止まらない、タクシー」
 昭和五〇年代くらいの新宿大ガードの西口の交差点で、友人Uとタクシーをつかまえようとしている。
 真夜中で、雨とみぞれが降っていて、Uはなぜか右膝に包丁を突き刺されている。(包丁が刺さりっぱなしなのではなく、刺し傷がある)
「まじ疲れたよー」
「いや、まじ疲れたよー」
 連呼するU。「疲れた」と言い始めてからじっさいに動けなくなるが長い、と自分で言っていたが、右膝の傷があるから、じっさいにもう動けないだろう。
 タクシーは、片側六車線の大通りを、びゅんびゅん走っていく。
 けれど、どれもこれも客が乗っている。
 Uに肩を貸しながら、みぞれのなかで、タクシーを止めるために左腕をあげ続けている。
 なんとなく、悲惨が高じて快感になっている。
(※ 不意に、島田伸介が司会で、解答者は陣内智則だけ、というクイズ番組が頭のなかで始まる。数文字のひらがなを、意味が通るように並べ替える、という、なんとも小学生でもできそうなクイズ。
 最初は「さしみ」、「くろわっさん」などの簡単なもの。
 途中で〈ガリレオ・ガリレイが異端審問官に釈明する様子の物まね〉をやらせられる陣内。
 なかなか上手い。)
 タクシーはなかかな止まらない。
「これはもう、電車で帰るしかないよ」
 無言になっているUに言って、そのままずるずると新宿駅に向かう。
 いつの間にか、新井薬師前駅に飛んでいる。
 Uの家には新宿より新井薬師前駅のほうが近いので、このままUを引きずってUの家まで行こうと決める。
 哲学堂公園とは反対側。中野駅へと続く、人影がまばらなアーケード街をずりずりと歩いていると、向こうからピエロが一人、やってくる。
 ピエロは化粧がやたらと濃く、やたら早足で、背中に数個のヘリウム入り風船を付けている。
 ピエロとすれ違った瞬間、このピエロは(さっきまで頭のなかでガリレオの物真似をしていた)陣内智則のプライベートの姿だ、と直観する。


[メモ書き 080724 2:58]
きれぎれ (文春文庫)
町田 康 / / 文藝春秋
ISBN : 4167653036
p.12~14に同様なタクシーを拾えない箇所を発見。もしかしたら、この情景を夢に見たのかもしれない。
by warabannshi | 2008-04-26 09:43 | 夢日記 | Comments(0)
第122夜 「(高速)バスと殺人事件」
 荻窪から、方南町行きのバスに乗っている。
 ついさっきまで原宿のパスタ屋で、有機栽培系のアロマオイルを卸売りしていたはずなのだが、まったくそんな形跡はない。
 場面転換したことが信じられなくて、指の匂いが嗅いでみるが、無臭。
(もしかしたら、原宿-荻窪-方南町は、荻窪を頂点とした二等辺三角形なのかもしれない。)
 そんな仮説を思いつくが、それが証明されることなんてないだろう。
「ここ、自転車で走ったことがあるでしょ」
 バスの隣座席に座った友人Bが言う。
 Bの紹介で、原宿でアロマ売りをしてたはずなのだが、Bはそんな素振りを見せない。
 窓の外を見ると、たしかに、自転車で走ったことがある風景だ。さらに言えば、そのときうちはこの道を彼女と自転車で逃げていたのだ。猟銃をもった老人と犬から。
 路上は大型車が走ると音楽が鳴る仕組みになっている。
 19の「友達の歌、卒業の歌」が流れている。懐かしい。

「えーと、遅刻した二人は、殺人事件に巻きこまれたようです」
 いつの間にか、バスのなかは登山服を着た老人たちでいっぱいになっている。
 さらに、バスは高速バスになっていて、無闇に早いスピードで道を走っている。
「逝ってしまわれた」
「逝ってしまわれたよ」
 登山服姿の老人たちがギャグみたいにそんな台詞を言う。
 顔面を鉈で割られて血みどろの夫婦のイメージが、浮かび上がる。
 そうか、この二人が遅刻したのか。
 バスが止まり、ガラの悪い運転手が怒鳴る。
「富士山はここだよ!」
 老人たちはぞろぞろとバスから降りる。
 仲間が死んでも登山はするのか。
「このバス、富士山が終点なんですか?」
「いや、これから大阪に行くんだ」

(追記 08.4.25)
 竹取物語によれば、富士山は、月の住人であるかぐや姫が帝に渡した不老長寿の薬をその頂上で燃やしたことで名づけられたのだと言う。千年前に燃やされた不老長寿の薬は、煙になり、空気中に散布されて、微量に岩石などに付着し、いまでもわずかにその効力を保っている、と富士山を信仰する一部の人たちは漠然と思い浮かべたりするのだろうか。
 だが、富士山の麓には、大量の蜘蛛が巣を張っている旅館や、温泉地、草地があるために、夢のなかでうろうろするに当たっては注意が必要である。
by warabannshi | 2008-04-24 09:43 | 夢日記 | Comments(0)
第121夜 「ブロック崩しは大塚製薬の提供でお送りします」
 携帯ゲーム機でブロック崩しをやっている。
 ボールをバウンドさせるボードは何種類かあって、しかし全部、黄色いカロリーメイトのパッケージのデザインがされている。
 このブロック崩しは、大塚製薬が出資しているのか?
 ブロックを崩していくと、ブロックで隠されていた背景に、擬人化、というよりキャラクター化されたカロリーメイト少女が出てくる。「びんちょうタン」のようなオリジナルではなく、涼宮ハルヒが黄色いカロリーメイト・スーツを着ている造形に近い。
 ついに大塚製薬は萌え路線に走ったのか。次はポカリ少年を出すつもりか? と思う。

 なんだかんだ思いながら、最後までブロックを崩す。
by warabannshi | 2008-04-22 23:31 | 夢日記 | Comments(0)
第120夜 「デンプシーロール」
 『あしたのジョー』と『はじめの一歩』がまざっている。
 ボクシング会場のリングで、矢吹丈らしき青年が、デンプシーロールをやっている。
 リング上にいるのが矢吹丈だとわかるのは、セコンドが丹下段平だからだ。なんとなく空間そのものがちばてつやの作画したような高度経済成長期の雰囲気。居心地はわるくないが、うるさい。
「世界チャンピオンのドゥーリトルに勝てるとすれば、あの戦法を使わざるを得ない……」
 段平のモノローグが聞こえてくる。ありがちなモノローグだ。
「♪(Am)陶器のコインを(G)もって (C)君と(D)いつまでも(C)(E7)
「♪(Am)都市がひとつ(G)落ちて (C)星は(D)滝を(C)つくる(E7)」
 隣席でフォークギターをつま弾きながら唄う二人連れの、存在意義がわからない。
 こんな場違いな二人なのに、ティ(茶)とティティという名前がついている。
by warabannshi | 2008-04-19 09:22 | 夢日記 | Comments(0)
第119夜 「RPGツクールの空」
 なつかしいコンクリートの階段をずっと上っている。
 団地にあるような、手すりだけがついた小さな踊り場でくりくり折り返す階段。
 ただし、団地とは違って、階段だけが際限なくつづいている。そろそろ成層圏を出る。いまはちょうど電離層のあたり。
 たぶん、月と地球を結んでいるというカーボン製の階段だ。
 RPGツクールの空のような、青空が、360°に広がっている。

 そろそろ成層圏を出るということはわかるが、この階段はどういうことだろう?
 団地で言うところの下の階は、上ったはしから消えていく。
 つまり、常にひとつの踊り場、それに接続された階段が二つだけあるのだ。
 それ以上の数の踊り場も階段もない。
 ときどき、踊り場にはバスケットボールのゴールがあったり、小学生のときに友達の家で一回だけやったスーパーファミコンのカセットが勝手に起動している。
 だから、ずっと同じ踊り場にたどり着いているわけではない。

 けれども、階段は青空に浮いていて、踊り場は、際限なく現れつづける。
 成層圏を抜けられるのだろうか。

(追記 08.4.17)
 空を飛ぶ夢の事例はよく聞くが、階段を上り続ける夢、というのはあまり聞かない。
 室町時代の華厳宗の僧侶、明恵が、自分の夢を数十年にわたって記録しづつけた『夢記』のなかで、仏に呼ばれて上空から垂らされた縄を上り続けた、という夢を記しているぐらいなはずだ。(もっと事例はあるかもしれない。)
 ところで、空を飛ぶ夢では、空を飛んでいる<私>の単位が、<人間>だから「私は空を飛んでいる」と知ることができるのではないだろうか。
 もし、空を飛んでいる<私>の単位が、<一つの踊り場と二つの階段、そしてそれを上り続けるという運動>であったとき、この夢は空を飛んでいる夢であると言えるのだろうか。
by warabannshi | 2008-04-16 12:03 | 夢日記 | Comments(0)
第118夜 「新人OL・マリオ」
 新人のOLになっている。新人なので、方々へお使いに出される。
「じゃあ、これ届けてきて」
「わかりました。鍾乳洞でいいんですね」
 翻訳文らしい書類を受け取ると、七、八階の窓を開けて、そのまま落下。
 そして、窓の直下に備え付けてあるトランポリンで、大きく跳躍する。マリオのように。
 喫煙所のように、町の至るところにトランポリンが備え付けてあって、跳躍する人々と道路を歩く人々の衝突を避けている。
 びよんびよん、新入社員たちが飛んでいる。オフィス街を。
 同じトランポリンの上で激突して、恋が生まれるというベタなパターンもあり得るだろう。どちらかが重傷を負わないかぎり。

 書類の翻訳文の内容は、何編かの詩。そのうちの一遍は「賢者気取り The thinking man」という題名。
 中世ドイツの農婦がぐうたらな夫を罵る歌で、「(私の)複乳が背中にもついている」、というフレーズが印象的。ドイツの農婦は乳牛なのだろうか。
by warabannshi | 2008-04-14 09:14 | 夢日記 | Comments(0)
第117夜 「魚座空間について」
 自分以外のすべてが二重になっている空間にいる。
 ちょうど魚座のマーク。「)」と「(」を「―」でつないだ、あの占星術の魚座のマークで象徴することができる空間。

 二重なものは、どちらかが偽物で、残った方が本物であるわけではない。
 同じものが、一つの空間に重なっているわけでもない。(「same spaceはoccupyできない」からではない。たまたま重なっていないだけだ。)
 白く塗りつぶされた空間なら二重化されてもわかりやすいが、ふつうに居間にある物品が二重化しているのでタチが悪い。たとえば、茶筒からお茶を出すときに、二つの別々になった茶筒から、均等に茶葉を出さないといけないのではないか、という気がしてくる。けれど、じつは急須が貫通していたら? この世界の終わりだ。
 ドリフのコントに出てきそうな居間だけれど、心地良いから、終わらせるのがもったいない。
 いや、でも、もしかしたら二重化しているのは人間だけではないのか?
 「)」と「(」をつなげている、うちという単位は人間なのだ。
「ただ仮装しているだけだから、そんなに深く考えないでいいのよ」
 姉(眼鏡をかけた仲間由紀恵)がそう言う。
「でも、姉さんは、ほんとうに姉さんの格好をしているだけなんじゃないの?」
 そう聞くと、彼女は曖昧に笑う。
 姉はまだもう一人の姉と会っていないのだ。
 たぶん、姉も、もう一人の姉と会ったら驚くことだろう。

(追記)
 眼鏡をかけた仲間由紀恵に似ている姉はいない。姉がいない。

(追記 08.04.14)
 荒川修作のやっていた、空間を折りたたむ、という行為によって、魚座空間は生まれうるのではないだろうか。
by warabannshi | 2008-04-14 00:09 | 夢日記 | Comments(0)



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