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【携帯電話、買いました】
 新しい携帯を買いました。
 なくした携帯と同じく、W54Tです。中古で買った二代目は、初代よりも傷が少なく、スライドが微妙に固いです。充電池のパックの裏に、あらためて、『鳥獣戯画』の兎のシールを貼りました。

 メール、コメント、メッセージなどでメアドを送って下さった皆様、ありがとうございました。
 大変申し訳ないのですが、もう一度、いままでのうちの携帯メアド宛てに、電話番号つきのメールを送っていただけると幸いです。
 どうぞよろしくお願いします。


 最初はiPhoneに買い換えようと思っていたのですが、周りにソフトバンクと契約している友人が少なく、通話料金が大変なことになるのでとりやめ。しかしauの機種にはiPhoneに匹敵するほど魅力的なものがない。ということで、二代目を買うことになりました。
 やはり初代W54Tに、なみなみならぬ愛着があったので。

 自分の好きなオペラ『ラ・ボエーム』のなかに、とりわけ好きな《外套の歌》というアリアがあるのです。

 地味なアリアですが、外套に語りかける歌詞が非常に好きです。
 『ラ・ボエーム』は、アパルトマンでいい加減な共同生活をしている四人の放浪芸術家たち(ボヘミアン=ボエーム)の話で、そのボヘミアンの一人、詩人・ロドルフォが、病弱なお針子娘・ミミに恋をする、という筋立てなのですが、終盤、ミミはついに危篤状態に陥ります。
 おろおろするロドルフォのそばにいた、やはりボヘミアンの哲学者・コッリーネは、友人の彼女の診療費を捻出するために、自分の外套を質屋に入ることを決めます。そのときに外套に向かって歌うのが、この《外套の歌》。
 ろくに床屋にも行った事がない「熊みたいな男」コッリーネが、低いバスで、古くて黒ずんだ外套に向かって歌うので、“旧制一高のバンカラ学生”的男気のあふれるアリアになっています。
 ロドルフォに対するコッリーネの“友情の歌”として知られている《外套の歌》ですが、自分は、コッリーネの別れゆく《外套》に対する愛着の深さに歎息します。
「さらば、外套よ! よく聞いてくれ。お前はいつも、学者や詩人の住処だった。金銭や地位に惑わされず信念を曲げることなく、今まで私を寒さから守ってくれた。親しき友よ、さらば!」
 おそらくコッリーネの外套は質屋をふたたび出て、貧しい「学者や詩人の住処」になるのでしょう。
 なくなった自分の初代W54Tも、上海で誰かにカメラやボイスレコーダーとして使われ、分解とか破壊とかされていない事を祈るばかりです。
by warabannshi | 2009-08-31 15:09 | Comments(2)
第278夜 「吉祥寺」
 吉祥寺の駅の近くで、カー・ホームレスのように、大型のバンのなかで寝泊まりしている。けれど、ほんとうにカー・ホームレスなわけではなくて、自室がこの大型のバンであるというにすぎない。事実、明日は家族とどこかに小旅行しにいくという約束をしてある。
 パジャマ代わりの寝袋に入って眠っていると、誰かがガラス窓を叩く音で目が覚める。
 友人・Uである。ガチョウの羽根のようなボアのついた黒い上着を着ていて、それでいまが戸外が冬であることに気がつく。
「あー、来た」という挨拶。知っている。見ればわかる。
 とりあえずいままで眠っていたバンの後部座席をあけて、Uを招き入れる。UCCのインスタント・コーヒーカップでコーヒーを淹れる。
「メールを送ったんだけれど、届かなかった?」
「いま、うち、携帯なくしているって言わなかったっけ?」
「あー、そうだったー。太田君、君はほんとうにバカだな」
 そんな会話をしながら、うちはノートパソコンを取り出す。もしかしたら、Uの送ったメールはYahoo!メールに転送されているかもしれない。
「そういえば、I君のPCのメアドっていまわかる?」
「わかるけどなんで?」
「前に君の部屋で話していた塩谷さんの科学哲学講義についてのメールを彼にも送りたいんだけれど、携帯をなくしてアドレスがないの。勝手に教えてもらったりしちゃマズイかな」
「いやー、気にすることはないと思うよ」
 Yahoo!メールはいつの間にか大幅なカスタマイズがされていて、閲覧するのが非常に面倒くさい。カーソルを動かすと、風圧を模したような力が働いて、ウィンドウが紙のようにぺらぺらとめくれあがる。さらに、【送信時間】という表示列までできていて、「0.00984秒」みたいなどうでもいいデータが【題名】よりも強調されている。
「最終バスが出発します! お乗りになる方はいそいでください!」
 吉祥寺初のバスがなくなるらしい。Uはバスに乗ってここに来たのではないか?
「U、バスなくなっちゃうみたいだよ」
「泊めてくれ」
 即答である。
「あ、そうだそうだ思い出した。ビックカメラに行かなくちゃいけなかったんだ」
 そう言うとUはまたボア付き外套を着て、すたすたとバンから出ていく。
 待っていてもいいのだけれど、ヒマだし、彼がどんな電化製品を買うのか気になるのでついていくことにする。

 吉祥寺はちょうどいまの季節は白夜らしく、午前二時だというのに夕方のように明るい。そのせいか、街には人通りが多く、人混みのなかで60メートルほど先を歩いていたUを、たちまち見失ってしまう。携帯でメールしなくちゃ、と思いながら、うちはその携帯を持ってない。
 レンガ敷きの、数層のショッピングモールまでやってくる。ジェラートを頬ばりながら三人くらいの女の子が歩いてくる。なんとなく口寂しい。Uのことだ。うちがついて来ようが来まいが、気にせず自分の用事を足し、そして泊まると言っていたうちのバンに戻ってくるだろう。だからうちはビッグカメラまで行かずに、バンで待てばよい。その前にジェラートを買って食べよう。そう思う。
 女の子たちの来たアーケード街の方はとりわけ人混みがはげしい。なにか個展が行われているようで、道ばたでミレイの『オフェーリア』の模写が売られている。《ラファエル前派》展なのだろうか? そういえば、前にもこんなことがあった気がする。そう、若い警察官・「桜坂康輔」の左足の甲を、冗談交じりに拳銃で撃ったときだ。拳銃は、巡回中だった彼のものを奪った。拳銃で警官の足を撃ってから、けっきょくどうなったのかは覚えていない。ただ、そんな酷いことをしたあとでも、彼はときおりうちの木造アパートにあがりこんでビールを飲むくらいの友人である。
 アーケード街をたいそう歩いたあとで、ついに大きなレンガの壁に突き当たる。デッドエンド。この商店街はこんな構造になっていただろうか?
 しかし、壁には体育倉庫の扉のような、そっけない灰色をした鉄製の観音扉がつけられている。
 その扉を開けてみる。
 すると、いままで商店街だったのが嘘のように、広々とした運動場が広がっている。芝生がていねいに育ててあって、目の前にはちょっと網がやぶけているサッカーゴールがある。太陽はいつの間にか正午に近い位置にまで昇っている。
 サッカーウェアを着た中学生くらいの男子が、汗だくになってうちの足の近くに座り込む。息が荒い。走り込みでもしていたのだろうか。そして、サッカーゴールのゴールポストに座り込んだ彼には、うちの姿が見えていないように思える。
「ういーす」
 夏服を着た、彼と同年齢くいらの女の子がやってくる。バカっぽいというか、四、五人のグループでいつもぎゃはは笑いを連発していそうな感じであり、しかしそれが“ふり”であることも同時にわかる。女子はいきなり、ぶっ、と放屁する。さらにサッカーウェア男子も、放屁する。いったいなんなんだこれは。しかしすぐに意味がわかる。コミュニケーションだ。小津安二郎の映画『おはよう』で小学生たちがやっているような。
 サッカーウェア男子の隣に腰かけたアホ女子のふりをするその女の子には、すでにアンニュイさが感じとれる。彼と彼女がこんな閉じた、しかし微笑ましいコミュニケーションをいつからとりつづけていたのか、そしていつまでこれを続けるつもりなのかわからない。もう、そんなに長い時間ではないだろう。
by warabannshi | 2009-08-29 03:40 | 夢日記 | Comments(1)
第277夜 「バージェス動物群」
 夜の海底を、バージェス動物群のいろいろな生き物たちと、一緒に、どこかに向けて歩いている。どれくらい前から歩いているのかは知らない。辺りは墨汁のようにまっ黒で、さらさらとしていて涼しい。ときどきちょっと油っぽいもやが顔にかかる。その油っぽいもやも、もしかしたらなにかの生き物なのかもしれない。
 海底には何も落ちていないので、だだっぴろい草原を歩いているようでもある。けれど、60センチくらい斜め左上にはアノマロカリス(?)が泳いでいて、それは暗闇のなかではしっかりと見える。まるでそういうメゾチント画のなかを歩いているようでもある。
by warabannshi | 2009-08-27 21:52 | 夢日記 | Comments(0)
【携帯電話、なくしました】
 19日(水)夕方、中国・上海で携帯電話をなくしました。
 もしかしたらスられたのかもしれません。あまりの蒸し暑さにぼーっとしていて落としたのかもしれません。四川料理の店で真紅かつ激辛の麻婆豆腐を食べてカプサイシン効果で脳がしゃんとしたときには、もうジーパンのポケットのなかに馴染みの電子機器はありませんでした。やはりスられたのか。なんたることであろうか。四年前にローマに行ったときはむしろスリ体験を求めていたというのに。

 とにかく、携帯電話をなくしました。
 よって、メールを読めず、mixiを見られず、この五日間あまり、返信することができませんでした。ごめんなさい。
 四時間ほど前に帰国、一時間ほど前に帰宅したので、少しずつ復旧していきます。

 メアドと携帯電話の番号をmixiのメッセージかPCのメール、もしくはブログの非公開コメントに送っていただけるととても助かります。
 お手数ですが、どうぞよろしくお願いします。
by warabannshi | 2009-08-23 09:38 | Comments(4)
第276夜 「布屋敷の浸水」
 布屋敷のなかの、おそらくは無数にある小部屋の一室。
 コンクリート打ちっ放しの床にはいくつかの荷物(トートバッグや携帯電話、クリアファイル)が散乱している。
 まるでそれらから避難するかのように、床より一段高い、野戦用のベッドのうえに私はいる。そこで寝ていたのか、ずっとぼんやりしていたのか、わからない。ベッドは固い。部屋は暗い。しかし、六畳ほどの空間を見渡せないほどではない。
 モーツァルトの「2台のピアノのための協奏曲」がどこからか流れている。
 いつの間にか、床はぬめぬめと銀色に光っている。
 水銀のような銀色の液体が、床から浸みだしてきているのだ。
 いそいで、床に散乱している荷物のなかから濡れてはまずそうなものを片っ端から野戦用ベッドの上に乗せる。
 ぬめぬめとした銀色の液体に触れるとひやっとする。何万匹ものかたつむりが床を這いまわったあとのような粘性。
by warabannshi | 2009-08-17 10:27 | 夢日記 | Comments(0)
第275夜 「鞠会式(まりえしき)」
 遠くの山に遊園地を臨む日本式寺院で、私は「鞠会式(まりえしき)」に参加している。
 すっきりと晴れていて、窓から入る風は肌寒いほどに涼しい。ここは高山帯なのかもしれない。
 ものすごい岩山のほぼ山頂には、富士急ハイランドの特異なジェットコースターのコースまで見ることができる。信じられないほど長い、垂直落下までするジェットコースター。それを見ていると、そこはかとなく森厳な気持ちになってくる。しかし、寺院まで来て、なぜ遊園地を眺めているのだろうか。
 二十畳ほどの、柔道場のような畳敷きの空間で、私たちはジャージ姿のまま、なにか適当なことをしている。「鞠会式」には、男の友人たち六名ほどと参加しているのだ。全員、「鞠会式」に参加するのは初めてで、それどころかいわゆる作務をしたこともない。私は数年前に一度、羽黒のほうで修験道修行をしたことがあるので、作務について多少の心得があり、落ちついているが、いらないことを言って失敗してもイヤなので修行のことは黙っている。
 寺院のどこかで鈴(りん)が鳴らされる。
 それに応じて、小坊主が三人、どこからか現れる。それぞれは弓と矢を数セットずつ持っている。
「壁に向かって射てください」
 そう言って、私たちのそれぞれに一セットの弓と矢を渡す。
「道場の壁に向かって、射るんですよね?」
 高校の友人・菊池が聞くが、小坊主たちは無言。
 まったくわけがわからないが、これが仏事というものなのだ。ということを私は経験的に知っている。
 弓と矢の重心がどこにかかっているかを指先で慎重にはかり、とりわけ矢は入念に重心の位置を探り当て、その重心をはずさないように、射る。
 放たれた矢はきっちりと道場の壁に突き刺さる。
 矢の先端が尖っているわけではないが、重心さえ探り当てていれば、こういうこともおこりうるのだ。と、壁に突き刺さった矢を抜きながら思う。こうやって「鞠会式」のたびに、この壁は矢で射られているのだろうか? そのわりに壁は、ぼこぼこになってはいない。
 矢を抜いて、道場のはじっこに寄ると、いままで無言だった小坊主の一人が、近くに寄ってきて、言う。
「すばらしい“気の割れ方”でした」
 どうやら褒めてくれているらしい。
 矢を全員射たあとは、全員で、この道場の雑巾がけをしなければならない。順番が逆なのではないか? ふつうは雑巾掛けしてから矢を射るだろう? そんな気もする。しかし、このランダムさも「鞠絵式の」、仏事の特徴なのかもしれない。
 私がそんなことを考えているうちに、仲間は次々に雑巾がけを終えていく。
 気の早い一人は、畳みに六人分の布団を敷き始める。
 これでは雑巾がけができないではないか。
「いいんじゃない、充分に、畳はきれいになったよ」
「いや、作務はそういうものではないんじゃないか? やることに意義があるというか」
 これは後者の意見が正しい。せっかく敷いてくれた布団だが、まるめて隅に寄せておくことにする。
 布団を丸めると、布団のなかからA4版の同人誌のようなパンフレットが落ちる。
「1907年講演 〈1976年の昭和天皇の御前で、君は一杯のブラックコーヒーである〉」
 そう表紙には書いてある。墨字で。これはジャック・ラカンの幻の講演録に違いない、と確信する。なぜなら、講演タイトルがシュールだから。セミネールを始める前の(七歳の!)ラカンなら、これぐらいシュールなタイトルもあり得そうに思う。
 道場の隅っこには、いつのまにかひとつの棺桶があり、その棺桶はじつはラカンの旅行用トランクケースであることも察せられる。おそらく、メディテーションのときには、吸血鬼のように、この棺桶に入るのだろう。棺桶の壁面にはいくつもの小さな引き出しがついていて、試みにそのうちの一つを開けてみる。
「そこは靴墨とかをいれておくところだよ」
 菊池が教えてくれる。いまは、引き出しのなかは空っぽだ。
「この棺桶、すごいカレー粉の臭いがしない?」
 たしかにターメリック(鬱金)の香りがする。ラカンもカレー好きなのかもしれないと思うと、親近感を覚える。
by warabannshi | 2009-08-14 07:47 | 夢日記 | Comments(0)
第274夜 「学園祭」
 車両が二つしかない赤い電車が走る、単線。私がいつも降りている駅の、ひとつの前の駅は、周りを雑木林に囲まれていて、そこには名前のわからないキノコが無闇に生えている。
 郊外のこの駅は、もともとこの駅に隣接する大学の、そのキャンパスに通う大学生たちのために作られたのだが、ほとんどの学生はキャンパスに住み込み、そこで生活しているために、この駅はほとんど誰にも使われていない。駅舎内の曲がり角ごとにカーブミラーがわざわざ設置されているのは、《終電車》に向けて走り込もうとする酔った学生たちに、一般人がはねられないようにするためのものだ。
 その大学で、学園祭があるので、私は、いつも降りている駅の、ひとつの前の駅で降りる。
 駅で降りてから、雑木林を歩いているあいだ、ずっと蜘蛛の巣の多いことが気にかかる。
 半径五十センチくらいの八角形の蜘蛛の巣は、木と木のあいだの二メートルくらいの空間にびっしり、というか二つ、三つ重なり合って隙間なくはられている。透明なクモの糸だって、重なり合えば、さすがに白く半透明になるから、三つくらい巣が重なると、レースのカーテンのように見える。はたしてこの木と木の間を通り抜けようとするハエや羽虫がいるのだろうか? いないだろう。そして、巣の多いわりには、その住人であるところのクモは一匹もいない。
(いや、これは蜘蛛の巣なんじゃなくて、菌糸なのかもしれない。新種のキノコは、まるで蜘蛛の巣のように、菌糸をのばす。だとすると、子実体はどれほど大きくなるのか?)
 そんなことを思ったりもする。
 しばらくすると、大学のキャンパスに着く。芝生のはがれかかっているだだっ広いグラウンドでは、チアリーダーたちが何かを踊っている。
 しばらく太陽に照らされながら、チアリーディングを眺めていると、呼び込みが来て、
「ドイツビールがありますよ、いかがですか?」
と言うので校舎のなかに入る。
 校舎のなかはひたすら廊下が続いていて、先の見えない廊下の向こう側から、風がごうごうと音をたてて吹き付けてくる。校舎の外では無風だったのに、校舎のなかでは風が吹く。どういうメカニズムが働いているのか、わからない。
 あまりにも風が強いので、手近の教室に入る。なにかの薬品貯蔵室らしく、壁には一面にガラス張りの冷蔵庫がしつらえられているが、並んでいるのは「アセロラドリンク」の紙パック数十個と、ミネラルウォーターのペットボトル数十本である。
(ここは、誰かの仕事部屋なのだろう。室井滋とか……)
 そう思いながら、部屋の奥へとすすむと、谷川俊太郎が、誰か女の人(室井滋ではない)と談笑している。二人の前には、ドイツビールの空き瓶があるが、両方とも空であるらしい。
「風のながれや強さを方程式であらわすことができるように、夢もまた、******(固有名詞。忘却)の化学式であらわすことが可能なんですよ」
「そうですね。たしかに、自転周期も公転周期も、すでに数値としてよく知られているわけですからね。どのように(夢である)コロイドが混ざるかは、わかる」
「もう、ほとんど薬学の領域ですからね」
「夢のなかで、何を食べても、それが金属であっても、ニッキの味しかしないのはそういうことです」
by warabannshi | 2009-08-12 12:29 | 夢日記 | Comments(0)
【お知らせ】コミック・マーケット76 三日目(8/16)に参加します
コミック・マーケット76
会場:東京ビッグサイト
 交通案内 http://www.bigsight.jp/general/access/index.html
 館内案内 http://www.bigsight.jp/general/guide/index.html
日時:2009 年8 月16 日(日)
時間:10:00 ~ 16:00

東20a「エヴァ/ヱヴァ」同人誌に、論考で参加しています。

※【参考】平均的な待ち時間
来場時刻 入場時刻      待ち時間
始発電車 10時~10時半頃  5時間
10時頃  11時~11時半頃 1時間
12時頃  12時頃        0時間
※参加費:無料


 お時間など、よろしければぜひおいで下さい。
by warabannshi | 2009-08-07 12:27 | Comments(0)
第273夜 「散文詩」
 散文詩の書かれた原稿用紙が五百枚くらい、束になっている。束になっているというか、一枚一枚の原稿用紙が密着して、直方体のかたまりになっている。原稿用紙のかたまりの、長い辺をもつ一面から、赤黒い触手が生えており、先端には眼球がひとつ、ついている。
 まるでそういうサイケデリックな模型のようだ。が、生きている。
 私は原稿用紙五枚ぶんの散文詩を書かなければならない。その散文詩を書いた原稿用紙は、片っ端からこの奇妙な原稿用紙のかたまりに喰われるのだろう。満足げに唸りもするだろう。しかし五枚ぶんだけ、この生き物が太るかというと、わからない。
by warabannshi | 2009-08-05 21:23 | 夢日記 | Comments(3)
第272夜 「水の話」
 八月の昼。
 どこかに先回りしようとして、エメラルド・グリーンのカラーリングの改造バイクで、川縁の道を走る。
 いや、なにを先回りしようとしているのかはわかっている。二連マスケット銃で私をつけ狙う、ジョーカー@『AKIRA』みたいな褐色の肌のデブの根城だ。自動車修理工場。彼はいつも、私の行く先に待ちかまえている。斥候を放ったりする。私を殺そうとする。しかし、いま、私は彼の先手を打っている。

 無駄にコンコースのようになっている橋を、通りすぎる。
 コンコースがあるということは、もしかしたら、私がいま走っているのは川縁なのではなく、国分寺~国立間の中央線沿いの道なのではないか? 道沿いには、何千本ものジギタリスが植わっている。
 しかし、ここは「右岸」だ。
 線路沿いの道には「右岸」も「左岸」もない。
 ということは、私はやはり改造バイクで、川沿いの道を走っている。
 疾駆するエメラルド・グリーンの改造バイクの、操作性は非常によい。
 しかし、フロント部分が風防(シールド)のようにせり上がっていて、視界の真正面に、大きな死角ができる。しょっちゅう、左右から正面をのぞき見ないといけないので、危なっかしくてスピードを出す気になれない。
 そのうち、雨が降ってきて、瞬く間に、川があふれだす。

 八月の夜。
 雨で増水した川が氾濫して、洪水になっている地域。すでに二メートルくらい水没している。
 一人の老人と三人の小学生が、あふれた水に流されまいとして、街灯のポール部分にしがみついている。
テロップ[洪水の街で、ホタルの夢を見る人が多いのは、たいてい、このような理由による]
 そういえば、四人とも恍惚の表情を浮かべて、点滅するハロゲン灯を見上げている。彼らがホタルの夢を見ているのは間違いないように思われる。
 私は「がんセンター」と称されている、二階建ての八百屋の二階部分の窓枠を壊している。
 なかに生存者が残っていないかどうかを確かめるために。
 窓枠を壊すと、ものすごく大きなアシナガグモが飛びだしてきて、私の顔に貼りつく。
 ふりほどこうとしても、糸がどこかにからまっているのか、何度も何度も、私の顔に貼りついてくる。
 ついに潰れて、私の右手に束ねられた髪の毛のようにしてからまる。
 非常な気色の悪さ。
by warabannshi | 2009-08-03 07:50 | 夢日記 | Comments(0)



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