<   2015年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧
第698夜「失敗」
A.
 巨大なムカデの体内をくりぬいて作ったドームのなかにいる。一つ一つの体節が小部屋になっていて、半透明の瞬膜のようなもので仕切られている。薬物か何かで処理されているだけで、この巨大ムカデはまだ生きているのかもしれない。小部屋から次の小部屋へとおっかなびっくり進んでいくと、突き当りになる。肛門に達したようである。戻ろうとするが、瞬膜は動かない。可変性を失い、周りの壁のようにキチン質のとぼけた色合いになってすっかり硬化している。叩いても、蹴飛ばしても、びくともしない。しまった、これは消化されるパターンか、と観念して、近くの椅子に腰かける。ほとんど真っ暗に近い空間をしばらく見つめていると、めりっと壁が破壊される。光が射す。助かった、と思い、外に出ると、そこは下草の生い茂る照葉樹林の森であり、手には20万40円のレシートが握られている。救助のための手間賃にしては、高い。このムカデ・ドームの弁償代だろうか。頭を抱える。

B.
 ワシントンDCに出張に行くために、おそろしく寂れた地方空港で手続きをしている。国際線が来るのかと訝しむが、ちゃんとゲートはある。しかし電光掲示板はなく、黒板で便の発着が知らされる。定期船の待合室みたいだと思う。出国手続き間際でパスポートを忘れたことに気付く。真っ青になっていると、その場で証明写真を撮り、臨時パスポートを作ってくれる窓口まで案内される。ポラロイドカメラと鉛筆と厚紙で、さらさらと玩具のようなパスポートが作り上げられていく。本当にこれで良いのか。隣では、ESTAも発行している。
by warabannshi | 2015-09-26 10:09 | 夢日記 | Comments(0)
第697夜「孤児院」
 生まれ育った孤児院での食事会の誘いを受けていたことをすっかり忘れていたことに気づき、学校のトイレの洗面台の前で落ち込んでいると、名前を知らない生徒が入ってきて、「先生、トイレの中で歌わないでください」と苦言を呈する。もちろん、高歌放吟したい気分からはもっとも離れているので、生徒の方をふり返らずに「私じゃないよ」とだけ言う。
「でも、たしかに太田先生の声でしたよ」
「誰かの声が反響してそう聞こえただけじゃないの? 個室を調べてみたら?」
 自分もなんだか気になり、その生徒と一緒に個室のドアを順番に開けていく。
 最後から二番目のドアに手をかけたとき、なかから確かに私自身の気配を感じる。躊躇したが、生徒が後ろにいるので、思いきってドアを開ける。そこには狭い個室に布団を敷いて芋虫のように眠っている私がおり、いったい何をしているんだと問いただそうとした途端、目が覚める。
by warabannshi | 2015-09-24 09:30 | 夢日記 | Comments(0)



夢日記、読書メモ、レジュメなどの保管場所。
by warabannshi
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30
twitter
カテゴリ
全体
翻訳(英→日)
論文・レジュメ
塩谷賢発言集
夢日記
メモ
その他
検索
以前の記事
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 03月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 11月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 08月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 04月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 12月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 03月
2007年 01月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 08月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2004年 11月
2004年 08月
2001年 12月
記事ランキング