総合格闘大会・オフィーリアに出場する。出場は、今回が二度目。
「前回の参加ではどこまでいきましたか?」
「理学部棟で、博士から、なんかポーションみたいなものをもらう寸前で、雷に打たれました」
「釣り竿の使用は?」
「ありません」
受付で登録を済ませて、選手控え室として指示された220号室に行くと、パパイヤ鈴木か葉加瀬太郎かに鼻先でドアを閉められる。これはまちがいなく挑発行為。
仕方がないので、裏にぐるっと回ろうとすると、前回、私にポーションをくれそこねた博士が彼の学生たち数名に囲まれて、何かを熱心に話している。
「……。カプサイシンは肛門の感受性を狂暴なまでに高める。……」