バラエティー番組で司会業をやっている名前の知らない有名な友人が家にやってくる。
弟Yがはしたなくも「ラメラちゃーん」と彼女のことを変な名前で呼ぶので、
「君は女性の固有名といったらそればかりだね。他に呼び方を知らないの?」
そう窘める。
しかし友人は弟と意気投合したらしく、山積みにされた藁がみるみるうちに燃えあがるときに感じるエロさは「もう間に合わない!」という切迫感と炎の突然さにある、みたいなことを語り合う。それはプラスチックには不可能なことである、と。
私はそれに同感だが、仲間外れになったようで、面白くない。しかし、こういう展開は台詞の一端にいたるまで、あらかじめ台本に書いてあったのだ。