5/4(祝)のコミティア92@東京ビッグサイトから一週間も経ちつつあることに驚いています。
さらに5/23(日)の文フリまで二週間をきったとは、さらに驚きです。 一週間で、いろいろ反省点、というか、「文芸本を持ってコミティアに参加するにあたり気をつけること」が浮かび上がってきたので、備忘のために、ここにポイントを列挙してみます。 「自費出版本の手売り」を目論んでいる方は、ご参考いただければ幸いです。 *** 文芸本を持ってコミティアに参加するにあたり気をつけること *** ●「なにでアピールしているのか」をアピールすること。 例えば、今回私は『笑半紙』の表紙の装丁を三種類用意しました。 表紙の色と質感が違うだけで、中身は三種類とも一緒。なぜそんなことをしたのかというと、自分の本棚に並んでいる他の本とマッチするものをお客さんが選びやすいようにするために。 電子媒体でも読めるテキストを、書籍という形式で買ってもらうためには、「インテリアとしての本棚」という視点が不可欠だ、と思っています。 自分の「本棚」は自分の「脳内マップ」として、部屋に招かれた人の目にさらされ、同時に、その部屋で生活する住人の潜在的な文化傾向を形作ります。つまり、「こういう本を読んでいる人間」であると他人と自分自身によって思われたい/思いたいという欲望が「データではなく、あえて本という形式で買う」という行動をキックするわけで。 しかし、そんな胸算用も、ポップとかでアピールしなければ無駄だとわかりました。 小説コーナーで足を止めてくれる人の少なさ。そして、手にとって触り心地を確かめてくれる人の少なさに今更ながら驚きました。見立てが甘すぎた。 「なにでアピールしているのか」をアピールすること。テキスト媒体は中身を読まないと中身を理解してもらえないけれど、その労苦を払う人はやはり少ないわけで、中身を読まなくても中身を推察できるような工夫が必要です。 次回はちゃんとポップを作る。ポスターも。 ●無料ペーパーを作る。 これは鉄則ですね。すぐに買ってくれる人はいなくても、潜在的なお客を増やせる。 つまり、アドレスを載せてブログを読んでもらったりとか、次回出店の日にちを載せて、来てもらうチャンスを作るとか、「次」に繋げるための布石です。 A5版くらいのが、ペーパーを貰ったほうもかさばらなくて、こちらも最小限の情報に限定せざるをえないので良いと思いました。「簡単に捨てられないようにするには、A5よりも名刺サイズ」というコメントもあります。どのサイズにするかは無料ペーパーに「なにをどのように書くか」で左右されることでしょう。 とにかく、無料グッズを充実させること。 大盤振る舞いの雰囲気を出すこと。 ●自家製本においては、積極的にカラー原稿をいれること。 業者に頼むと挿絵つきだとテキストのみの場合より、二割くらい高価になるのですが、カラーだとなおさら高くなります。 たとえばB5版で76頁の自費出版本を100部作ろうと思った場合、経費と所要日数は、 表紙もふくめ、すべて白黒原稿 \57,800 (3-5日) 表紙はカラー、白黒+4pカラー原稿 \70,200 (3-5日) 表紙もふくめ、すべてカラー原稿 \476,200 (5-7日) ※同人誌印刷栄光さんhttp://www.eikou.com/syouhin/shouhinanai.htm「スタンダードセット」「サンバカーニバルセット」「天下一舞踏会セット」を参考にしました。 その一方で、自家製本なら、描いたイラストをスキャナでとりこんでカラープリンタで出力すればいいだけで、手間は一緒、余分にかかる経費はトナー代くらいですから、積極的にカラー原稿を入れることをお勧めします。 これはぱらぱら捲ってくれた人に対してのアピールになります。 ■「なにでアピールしているのか」をアピールすること。 ■無料グッズを充実させること。 ■積極的にカラー原稿をいれること。 「文芸本を持ってコミティアに参加するにあたり気をつけること」はこれだけに留まらないと思いますが、ひとまず以上です。
by warabannshi
| 2010-05-10 09:20
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