葉加瀬太郎かパパイヤ鈴木か、とにかくアフロヘアーの太めの男性に連れられて、彼女とメタセコイアを見に行く。
「アパートのベランダから種を蒔いたんですけどね、まさか発芽するとは思わなかったですよ」
「日照条件が良かったんですね」
たしかに、アパートの裏は、アパートの裏とは思えないほど広くて陽が射している。
『風の谷のナウシカ』のヒドラたちの庭のような人工的な平穏の極地。
古代スギは、くの字型に曲がっていて、おまけに樹形図みたいに樹冠のあたりだけやけに枝葉が生い茂っている。ほんとうに、これはメタセコイアか?
(追記)
なぜ学校施設にはよくメタセコイアが植わっているのだろう。
上の写真は本来のメタセコイア。(参考:wikipedia)