浦安市のどこかの駅の駅地下で、小説のレクチャーを受けている。
駅地下は広場のようになっていて、まるで縁日の出店のようにいくつかショップがある。 (それらのショップの一つに「ルービック・キューブ」というお店がある。ツヤがある緑色一色の外装で、ルービック・キューブのように立方体。そこのクーポン券を持っているので、ぜひ利用したいのだが、あいに今日は休業日でシャッターが下りている。なにを売っているのかは、いまいちよくわからない。化粧品? シュークリーム?) 小説の創作について教えてくれているのは、早稲田でお世話になったI先生。 けれど、これは早稲田関連のレクチャーではなく、カルチャーセンターかなにかのイベント。なので、惹句がうさんくさかったり、ふざけて笑いをとったりと、レクチャーの中身はイマイチ。 ちょっとがっかりして、浦安市の公民館に行く。 公民館から出ている地下鉄を利用して、新宿まで帰るためだ。 (どこかの駅から浦安市公民館までは、歩道橋を歩いていく。この構造はなんとなく東京ディズニーランド、または三田駅周辺に似ていると思う。 公民館のロビーには水槽があって、ウナギ、マンボウの子供のように巨大なタイ、メバルなどが泳いでいる。さすがに海が近いから海水魚でも飼育できるのだろう。 オーケストラ・ホールもあるようだ。このホールには、以前の来たことがあるような気がする) 地下鉄に乗っていると、ちょうどI先生と、もう一人の老人に会う。 「早稲田の授業に出てたよね?」 I先生はうちのことを覚えてくれていたらしい。 そうです、と答えると、I先生は隣の耳の遠いらしい老人に、うちの回答を伝える。 老人は、大西巨人にそこはかとなく似ているが、別人。 「きみのとこからだと浦安は遠いでしょ」 「電車で一回、乗り換えるだけなんでそんなでもないです。 でも、レクチャーは早稲田ぐらいのレベルにした方が、皆さんも面白がると思うのですが」 「そうかもねえ。 あ、Mさんは海から自家用車で来るらしいよ」 「あー、うち、免許持ってるんですけど、運転できないんですよね」 (友人Mが水着姿にバスタオルを羽織り、サーフボードを後ろにつんだワンボックス・カーで湘南あたりの海からやってくる図がイメージされる。『秒速5センチメートル』に似たようなシーンがある気がする。) そんな会話をしていると、唐突に、 「きみにとって早稲田とは?」 I先生が聞いてくる。 I先生は、うちがもぐりの生徒だということを忘れてしまっているのだろうか? 「準拠集団です」 それでも即答する。 (掲示板で、同様の質問がなされた場合のシミュレーションが頭のなかでなされる。その場合は「工夫コンフーを積む場所です」と答えるだろうことが確率的にわかる) (そのとき携帯には友人Bから、11件の着信があった。けれど、携帯はバッグの奥底にしまわれていたため、うちはそれに気がつかない。) ちょうどそのころ、井上雄彦は、読みきりを書くことになっていた。 井上雄彦は、この読み切り企画にそんなに乗り気でないらしく、アシスタントとミーティングしながら題名を考えている。 いまのところ候補は、 ・『ぼくは侍』 ・『ぼくの家庭には誰もいなかった』 「逆説の接続詞でつなげばいいんじゃないですか?」 というアシスタントの意見が採用され、 『ぼくは侍だ、ところが、ぼくの家庭には誰もいなかった』 に決定される。 (じつは彼らは、「ルービック・キューブ」のなかでこの作業を行っていたのではないか?)
by warabannshi
| 2008-06-19 09:17
| 夢日記
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